「希望なんて、ないかも」
江里 紗佑季
第1話 はじまり A
目の前を藍色の衣が舞う。自分の名前の色なんて、身に着ける人がいるのだろうか。私は身に着けたい。自分が補強されていく感じがする。衣服だけじゃない。髪型、メイク、言葉、どれも私を形作るものだ。
藍色は落ち着いた感じを想起させる。知的な感じも。それが私が表現したい「私」だ。表の私。軽やかに風を切ろう。颯爽と歩こう。道はどこまでも続くではないか。
振り返る。笑顔で待つ人がいる。私も微笑む。人生には価値がある。山も谷も、そう、すべてが彩り美しい
恐れを知らない時代は終わった。恐れさえも、乗り越えて行こう。藍色の衣を纏って。
「希望なんて、ないかも」 江里 紗佑季 @bluelotus
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