文集 ホントウノコドク

出会えない人生なら何もかもが無意味 【詩】

生涯、誰とも出会えない人生にはどんな意味があったのか……。

家族なし、友人なし、恋人なし、結婚なし、子供なしで終わった１回きりの人生にはどんな意味があったのか……。

生涯、この世に会話の相手とメールの相手が１人もいない。

私の人生は何だったのか……。

無念の死が、近づいてくる。

生涯、恋愛できない、もちろん、結婚もできない。

それどころか……、生涯、デートできない、セックスもできない。

なぜ、これほどまでに何も手に入らないのか……。

なぜ、どうにもならないほどに、どうにもならないのか……。

出会えない運命と人生が死ぬほど悔しい……。

出会えない運命と人生が私を敗北に追いやった。

出会えない運命と人生が確定したとき、私は、生きる意味・気力・目的・希望の全てを失った。

出会えない運命と人生なら、初めからいらなかった。

生涯、誰とも出会えないのなら、もう、何をやっても意味がない。

絶望と無気力で、何も手につかないまま、時間だけが過ぎていった。

勉強も仕事も、私は全力を出し切れないまま、終わってしまった。

１回でも出会えていたら、全力という言葉を体感できただろう。

無念としか言いようがない……。

私は、最後の最後まで、誰とも出会えなかった。