人生は100m走
人生は、100m走だ。
他の日本人みたいに、『人生は短い』『人生は、あっという間に終わる』という意味で言っているんじゃないよ。
私、そんな薄っぺらい人生は送ってないから……。
幼少期に、育児放棄や虐待を食らってしまうと、そのあとの人生がどうなるかを例えているんだよ。
初めての集団生活だった幼稚園のとき、1人だけ箸を持てなかった……、1人だけトイレができずに教室でお漏らしをしてしまった……。
3歳のときの出来事なのに、そのときの光景は、今でもハッキリと覚えている。
100m走で、スタートの合図で出遅れるとどうなるか?
もう、ゴールまでに追いつくことはできない。
しかも、1秒後、2秒後、3秒後にスタートした奴に片っ端から抜かれていくんだよ。
今では10秒後にスタートした奴にも抜かれている。
私はもう、ゴール直前まで来ているのに……。
たとえ、今、生まれて初めてデートしても……、今、生まれて初めてセックスしても……、もう、他人よりは30年以上遅いわけだからね。
しかも、私の人生の期限は、目の前にある。
そんな事例を言い出したらキリがないね。
育児放棄と虐待を食らった私の視点から100m走を見ると、そういう光景になる。
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