彼女のいる毎日とは、いったい、どんな毎日だったのか?
彼女のいる毎日とは、いったい、どんな毎日だったのか?
そこには、どんな1分1秒があったのか?
その先には、どんな人生が待っていたのか?
この30数年間、絶え間なく、そんな想いが頭の中を支配してきた。
今も、支配されている。
私は、家族なし、友人なし、恋人なし、結婚なし、子供なしで1回きりの人生を終えた。
『生涯、彼女ができない』という無念と葛藤は死ぬまで続く。
私は、その無念と葛藤に屈して、途中で人生が壊れてしまった。
逮捕勾留・転落事故長期入院(自死行為)・精神病棟・路上生活・ホームレス収容施設と一周した。
出会えない運命と人生が死ぬほど悔しい。
天涯孤独で、家族観の無い私には、どうすることもできなかった。
カネがあるか・ないか、モテるか・モテないか、そんな単純な話ならどうにでもなった気がするけど……。
命を懸けて探しても、出会えないとはね。
独りでは、真っすぐ生きられないことくらい、わかっていたのに……。
何の手段も無かった。
同年代の幸せと成長を尻目に、『本当の孤独』と向き合ってきた。
向き合うと言っても、私が生きるために残された唯一の居場所に、強制的に放り込まれただけ……。
そこで無念と葛藤と戦っただけ……。
終わってみれば、思い出一つ無い、空白の人生史だけが残った。
過去の空白は、死ぬまで埋められないし、これからの時間も、空白であり続ける。
無念すぎるほどの無念とともに、私は支配され続ける。
そして、無念の言葉を繰り返す。
彼女のいる毎日とは、いったい、どんな毎日だったのか?
そこには、どんな1分1秒があったのか?
その先には、どんな人生が待っていたのか?と。
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