タイムカプセルにちなんだ友情譚。冒頭に描写される宝物の下りがまず良かった。 この類は現実にはなんら思い出されずに放置されたり、なにかのお話で化け物に無理矢理結びつけられたりもする。 そこへいくと、あくまで地道に主人公の心理を追う丁寧な筆致に好感が持てる。 タイムカプセルが別な意味での役割を果たすのもアクセントが効いている。 詳細本作。