最初はシュールなギャグかと思いましたが、最後に反出生主義的問いがあって面白い。出来れば著者の考えをもっと読みたいところです。
とても軽い文体だが、読者は常に考えながら読む。設定はこの上もなくフィクションだが、主張はノンフィクション的。ギャグなのか、それとも風刺なのか。作中でなされる問いかけに、読者それぞれの意見があるだろう。あえて私が言いたいのは、この作品が生まれてきた事を私は祝福するという事のみである。
ここまでセックスという文字を堪能できるのは、ある種の感動を覚える(ジ〜ン)