今ここにいない友よ

今ここにいない友よ

友よ、見ているか？

今ここにいない友よ。

友よ、見ているか？

カクヨム三周年は、こんなにもにぎやかだ。

みんな、三周年を祝っている。

友よ、見ているか？

二年前、カクヨム一周年を祝おうと言った友よ。

あのとき作品を書いたのは我々だけだったな。

友よ、見ているか？

カクヨムを愛した友よ。

君がいなければ、

私は今カクヨムにいなかっただろう。

友よ、見ているか？

オレオが消えたことに失望してカクヨムを去った私に、

カクヨムの楽しさを、

カクヨムの暖かさを、

カクヨムの前に進む力を、

教えてくれたのは君だった。

友よ、見ているか？

いつもポジティブだった友よ。

カクヨムを盛り上げようと、

立ち上げてみんなで楽しんでいた企画が、

クラスタ扱いされて潰されても、

それでもカクヨムに絶望しなかった君が、

今のカクヨムを作ったのだ。

友よ、見ているか？

君の挫折は「自主企画」を作った。

カクヨム最大の特徴「自主企画」。

それを作ったのは君なのだ。

システムではない。

そうやって交流する楽しさを、

みんなに教えたのが君なのだ。

友よ、見ているか？

カクヨム三周年記念は、

とうとう運営公式企画になったぞ。

こんなにも多くの作者が、

カクヨム三周年を祝って、

企画に参加しているぞ。

友よ、見ているか？

カクヨム運営を信じていた友よ。

手ひどく裏切られたのに、

それでもポジティブに、

運営は常に努力していると、

常に改善を続けていると、

信じていた友よ。

君の信頼は実を結んでいるぞ。

友よ、見ているか？

この三年でカクヨムは進化したぞ。

ランキングができた。

コンテストが始まった。

近況ノートができた。

応援コメントができた。

そして何より、

自主企画ができた。

友よ、見ているか？

コンテストも常に進化しているぞ。

ランキングと分けられた。

参加者相互の★の価値が下げられた。

ユーザーの要望に応えて、

常に改善が続けられているぞ。

友よ、見ているか？

自主企画も進化しているぞ。

コンテストシステムを流用していたのが、

きちんとした正規のシステムが作られた。

ランキングから除外されていたのが、

参加者相互の★を無視する形で、

ランキングにも復帰した。

要件を満たしていない企画参加作品へ、

最初に注意する機能も付けられた。

ユーザーの要望は無視されていないぞ。

友よ、見ているか？

君がエッセイで要望していた、

執筆画面の色彩変更も、

実装されたぞ。

縦書き表示機能も、

現実になったぞ。

我々が要望していた、

一括バックアップ機能も、

追加されたぞ。

カクヨムは常に進化しているぞ

友よ、見ているか？

今ここにいない友よ。

カクヨム三周年を祝う、

このめでたいときに、

どうして君はここにいないのだ。

友よ、見ているか？

今ここにいない友よ。

突然消えてしまった友よ。

君がいないカクヨムは、

とても寂しい。

友よ、見ているか？

今ここにいない友よ。

私は信じているぞ。

いつか、きっと、君が帰ってくることを。

……

友よ、見ているか？

常に笑いを愛した友よ。

「これは酷い」を愛した友よ。

君のために最後に書こう。

友よ、見ているか？

キャバクラ嬢に仕事の愚痴をこぼしていた友よ。

そのお礼にプレゼントを買ってしまった友よ。

でもヤろうとかは全然考えてなかった愛妻家の友よ。

うかつにも口説きメールを奥さんに見られて激怒されてしまった友よ。

自分的には浮気してないつもりだったのに奥さんに浮気認定されてしまった友よ。

平謝りに謝って何とか離婚だけは避けられた友よ。

それでも奥さんの嫉妬爆発でカクヨムまで禁止されてしまった友よ。

これを見てたら、

とっとと奥さんに土下座して、

さっさとカクヨムに帰ってこんかい！

※この詩はあくまでフィクションであり、実在の人物とは何の関係もありません。

　なお、関係ないけど一応本人確認済み(笑)。