白龍と人の三年間での英雄録

鮫紙 大使

ドラゴンと一緒に努力した結果

「俺は、一体?」

この男、かずまは暗い何もない世界にいた。

そして、身体がキラキラと輝きそこからの記憶が無くなった。

「はっ!」

目が覚めると、目の前には白龍がいた。

「小僧!、なぜ我の領域にいる?」

「すみません、ここがどこだかわからないのです・・」

「それはまさか、千年に一度の迷い人か!」

「迷い人?」

かずまは、知らない世界にきて始めに最初に会った者が、ドラゴンでガチガチに固まっていた。

そして、白龍は迷い人という奇妙な言葉を発した。

「小僧!、いままでの記憶があるか?」

「わからない!なにがなんだかわからない!」

「そうか、まあ、小僧からは魔力が全く感じられないからこの世界では、すぐに飢え死にか」

「飢え死に・・・」

かずまは、白龍の飢え死にという言葉に、言葉を失ってしまった。

そして、かずまは勇気を振り絞って白龍に問いかけた。

「どうしたら、魔力を手に入れられますか?」

「そうだなー、我のもとで三年間頑張って修行を耐えたら、我の力をやろうかなー」

「本当ですか!」

「ま、まあ・・・」

白龍は、かずまの懸命なね眼に心を撃たれた。

「それでは、三年間頑張るのだぞ」

「はい!」

そして、かずまの厳しい修行が始まった。



────三年後────



かずまは、すっかり大きくなり中々の身体になっていた。

「小僧!、よく耐え抜いた!」

「師匠!、小僧ではありません、かずまです!」

「そうか、かずま!、それでは我の力を与えよう」

そして、白龍は身体がキラキラと輝き、小さな魂になりかずまの身体に宿った。

「それではかずま!、王都にいくぞ!」

「はい!、師匠」

そして、かずまは白龍に転移の魔法を教えて貰い、転移で王都に向かった。

「ここが、王都か」

かずまは、王都の活気に身体がワクワクしていた。

そして、王都の鐘が鳴った。

「逃げろー、魔王軍だ!」

かずまは、突然のハプニングに戸惑っていると、王都の軍隊が魔王軍に突撃して行った。

「いけー!」

しかし、魔王軍は圧倒的に強く、次々と王都よ軍隊をなぎ倒して行った。

そして、魔王と思われる身体のでかい魔人が、王都の城に入って行った。

「まずいな、行きます、師匠!」

「それでこそ、我が弟子!」

かずまは、全速力で王都の城へと向かった。

そして、かずまが着くと目の前には、王と思われる人と王女とその王の娘が一人がいて、周りには王を庇って死んでいった戦士がなん人もいた。

「くそ、遅かったか」

「なんだ、小僧!」

そして、魔王はかずまに一発の拳をいれた。

しかし、白龍のもとで三年の修行を行ったかずまは、互角に魔王と戦えた。

「互角か!」

魔法とかずまは、互角に戦っていた。

「おい、かずま!、いまお前に我の力を最大限に引き出しぞ!」

「わかった、早く頼む!」

「いくぞ!」

そして、かずまの周りから一陣の風が舞った。

「なんだ!」

「魔王様!」

魔王が驚いていると、魔王軍の三人の幹部達がかずまに襲い掛かった。

「やるぞ!」

かずまは、魔王軍の幹部の二人の首を跳ねた。

「こいつ!」

そして、残りの一人が身体強化魔法を使いかずまに襲い掛かった。

しかし、かずまはその幹部よ手を掴み、地面に魔王軍の幹部を叩き付けた。

「なんなんだ!、お前は!」

魔王は、驚きのあまり動揺していた。

そして、魔王が力を使い、魔力を溜め始めた。

限界突破クリティカルロード!」

魔王は、自分の力を最大限に引き出して、大魔王になった。

「すまんが、小僧!、加減はできんぞー!」

大魔王は、魔法で剣を二本作り、かずまに襲い掛かった。

そして、かずまは白龍の力の一つの風の剣をつくり、大魔王の剣を木っ端微塵に吹き飛ばした。

「う、うそ・・・、だろ・・・・・・・」

そして、大魔王は床に足をついた。

「それでは、さよなら」

かずまは、大魔王を倒そうとした、その時だった、大魔王は翼を広げて空に逃げて行った。

「次は、覚えておけ!、小僧!」

「師匠、あれを使っていいか?」

「いいぞ!」

そして、かずまは大魔王の逃げた先には、魔王軍がいたのでちょうどいいと思い、魔王軍も大魔王も一掃した方がいいと思った。

「いくぞ!」

かずまは、魔法を使おうとして魔法軍と大魔王の方向に両手を向けた。

「消えろ、白龍孔ホワイトノヴァ!」

そして、かずまの魔法が大魔王と魔王軍と衝突した。

「うわぁーーーーー!!!」

大魔王と魔王軍は、大きた爆発と共に木っ端微塵に吹き飛んだ。

そして、かずまは終わったと思い、歩き始めると、王の娘がかずまの手を掴んだ。

「ありがとうございます!」

「あっ、は、はい!」

そして、かずまは動揺しながら王の娘と話しをした。

「このあと、いいですか?」

その後かずまは、王と王女と王の娘を助けた褒美として、屋敷と八金貨を貰い、王の娘がかずまに惚れてかずまは、王の娘と結婚して、子供もできて幸せに暮らすことになった。

「ありがとう!、師匠!」

「おう、我が弟子!」

かずまは、白龍の師匠のおかげで幸せな家庭を作り、充実した日々を送ってこれたことを白龍の師匠に感謝した。

そして、かずまの心に宿っている白龍は、これからもかずまの心に宿って、かずまの今後を期待していた。

「あの三年の修行は、無意味じゃなかったな!」

「当たり前だ!」

かずまは、白龍の師匠のもとで頑張った三年の修行も無意味じゃなく、頑張ったことは全部自分のためになると感じた。

そして、魔王のいなくなったこの世界では、人々の日々は充実していった。

「ありがとう!、師匠」

そして、かずまは始めて出会ったドラゴンと共に世界を救い、英雄となり、素晴らしい日々を送れるようになったことを光栄に思った。



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白龍と人の三年間での英雄録 鮫紙 大使 @haya1215

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