第4話 性欲を変更

「あー、神さま?聞こえてるんですよね」


「……」

無視か、まあ最初から返事が来るなんて思ってないけど

「神さま、ミュートにし忘れたみたいで話し声が聞こえてきてましたよ」


まだ信用できてないか…

「ウヘヘ、美波ちゃんかわいいのぉ〜。」


「やめてくれ。ってかマジかの!?やらかしたわい」

実際の場合これ以上に酷かったのだが、やり過ぎても出てこないと思ったので軽めにしておいた。


「それでなにかようかの?」


「魔法を使えるようにしていただきたいのと、3大欲求の性欲を他のものに変えて欲しいのですが…」


「なんでそんな事をするのかの?」


「誰かに惚れない為です。恋人や妻などは、弱点でしかないのです。必ず助けられるという保証もないので無くして頂きたいということです」


「じゃが、お主は何を楽しみに生きるのじゃ?」


「そうですね…、温泉巡りとかどうです?」


「ジジくさいのぉ…」


「なんでですか。温泉は老若男女問わず人気ですよ?」


「まあ、良いわ。明日の朝には性欲と魔法の事は解決したからの、あの事はオフレコで頼むぞ」


「はい。」


明日にならないといけないので、チーレム野郎の情報集めに1日を費やした。


「つっかれたー」

早く風呂入って寝たい。

ふむ…今のところ変化したような感じがしないのだが?

まあ、神様がやったのだし大丈夫だろう


「ふぃぃ~~」

暁には、あのギルドのお姉さんがいないからゆっくりできる…

わけもなく


「あ~、お帰りなさい」

「あの…、ここ男湯なはずでは?」

確かに男湯ののれんをくぐってきたので間違えるはずがない。


「のれんを逆にしちゃったw」

「しちゃったw、じゃないでしょ…。男の人が入ってきたらどうするつもりだったんですか」


「その時は、叫んでたね」

うっわ、最低だ…。男のほうが悪くみられるやんけ


「あのですね…?一ついいですか」

「どうぞ?」


「どうしてここに居るんですか」

「私がこの宿の娘だからです」


この宿の娘…。やりたい放題やんけ


「そうですか…、まあいいや俺は本当の男湯に行きますからね」


「そんなもったいない。食べてくれちゃってもいいんだぞ?」

「いえ、ソッチ系の雑念は捨ててきたので大丈夫です」


さてと~、お風呂に戻…ろう?


「おい!あんた何勝手に触ってんだ。ってか握んないてえ」

「ほんっとに捨ててきたんだね…、まあ何とかなるか」

「感慨深そうに言わないでくださいね…」


手を放してもらい女湯から男湯へ移動した。


「本当になくなってたな」

これで、一番あり得る弱点を消すことができたな…

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チーレム野郎は狂人には勝てない 黒猫 @Yazakai

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