シリーズものの一作。
単独でも楽しめますが、各キャラクターの魅力を味わうには全シリーズを追ったほうがいいかもしれません。

冒険バカを巡る恋。
青春真っ盛りの切なさといじらしさが全開です。

読みやすい端正な文章、テンポのいい展開。細やかな心理描写。
どんどん読めて、続きが気になります。おすすめです。

これは『彼女』の人生においては、一瞬の出来事。まるで『花火』のような…
しかし、彼女の心にはずっと残り続ける思い出、ラムネの味と共に…

アホ全開の冒険野郎ワタルくんシリーズがここにきて新たな展開です。

過去に、あるいは現在、恋愛で心に血を流したことがある人は、もうざっくりぐっさり、いろいろえぐられるかもしれません。作者さまの筆力があるだけに、本気でしんどくなります。

しっかりと心の準備をしてからお読みください――！

　ワタル氏ファンな私だが、この展開は胸に迫るものがあった。元々ワタル氏はアホである。愛すべきアホで、それは変わらないのだが、あとで事情を知るようなことがあればどうなるだろうかと余計な心配もしてしまう。
　やきもきするとはこのことか。

冒頭は間違いなく最高の目覚めです。
その状況ならゴロゴロのたうち回りたくなるくらい幸せなはず。甘ずっぺー。
しかし、そこから開く地獄の窯。

過去の恋の精算終わってない方は読まない方がいいかもしれません。
トラウマ抉られますよ。
これも青春の一コマですが、辛い、圧倒的に辛すぎる。