夢であえたら

作者 成井露丸

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★★★ Excellent!!!

夢の続きを、あなたは見たことがあるだろうか?
夢、といっても将来の夢、のようなものではなく、目を閉じて意識がどこへともなく消え失せてしまうような感覚の先に訪れる、あの夢だ。

ほら、この前夢の中で君と遭ったじゃないか。
覚えていないかな?

また君は逃げているのかい?

あるいは、夢の中でも原稿を書き続けているかも知れない。

本作はある作品と、ある作者と、その夢と現実と、地続きな物語かも知れない。
いや、そもそも物語なのだろうか。
その境界線の中を漂う、想念かも知れない。

目覚めてもそこが夢ではないと、あるいは現実であると、確信するだけの術をぼくらはまだ持ち得ていない。

それなら好きな方を見れば良いのではないかな。

夢、そして現実、そして物語。
そんなことを思い浮かべながら読まれてみてはいかがでしょうか。

★★★ Excellent!!!

こんなエッセイ、いままで読んだことなかった。

作者が自作を語る際、そこにはどうしても『自らの創作物』という観点が入ってしまう。自らの生み出したものに対しては、つい出来不出来で語ってしまいがちだ。

しかし成井さんはこのエッセイ……というより、夢という形で成井さん自身が自作の世界に飛び込むこの物語では、自作がこの世に生まれでてくれた純粋な感謝が語られている。

それは決してその物語の出来がいいからではない。ましてやコンテストの選考を突破したからでもない。

自らの生み出したもの……ある意味“我が子”であるからだ。

そこに出来不出来は関係ない。ただこの世にいてくれるだけで、成井さんは幸福を感じるのだ。

物語の世界で生きる、君たちに会えてよかった。

こんなに自作のキャラクターに対して、率直な気持ちを伝えられる作者を、私は知らなかった。

こいつは出来がいい、こいつは出来が悪い。

日頃そんな目で自作と向き合ってきた自分にとっては、ハッとする気持ちだった。

こんな作品もあるのだと……こんな作品を生み出す作者もいるのだと知れたことは、感謝すべきことなのだろう。

成井さん、とても素敵な物語でした。

そして、皆さんにもぜひ読んでほしい。

純粋に愛するということは、やはり美しいものなのだと。

★★★ Excellent!!!

『ファンタジー小説を書き続ける理由は?』と聞かれて
あなたは何と答えますか?

『更新を楽しみにしてくれるファンがいる』

もちろんそのような理由もあると思います。

しかし、こういうのもありませんか?

『自分が生み出したキャラクターに特別な思い入れがある』


自作キャラクターへの思い入れって不思議なんですよね。

思い入れのある自作キャラクター達が、あたかも自らの意志で物語を紡いでいくような感覚とでも表現すればわかりやすいでしょうか!