余談 anti-killersについて

 概要にある通り、anti-killersはKillerSSの外伝作(過去編?)です。完成度してはKillerSSの方が高いと思うので是非読んでみてください。他にもKiller classS,A,C,もあるので、よろしければご覧ください。


<<KillerSSの世界観>>

The end of warsあらゆる戦争の終結という最後の世界大戦はわずか一年で終わり、世界は一つのネットワークにつながれた。そして、人々は共通のルールの下に統治されるようになった。

 世界規模の安定の訪れに民衆は歓喜の涙を流した。しかし、誰もが幸福に暮らせる世界は実現しなかった。平和は表向きの姿に過ぎなかったのだ。金、権力、暴力。力のあるものは弱者を虐げ、わずかな資源を独占し、貧富の格差は拡大した。一部の人たちの豊かな暮らしは、計り知れない数の貧しき人々の犠牲によって支えられていた。

 そんな時代ゆえか、世界中で資産家や権力者への暗殺が横行した。暗殺の裏には、殺しを生業なりわいとする者たちがいた。彼らは実績ごとに、C、B、A、Sの四つのクラスに分けられた。そして、Sクラスに所属する暗殺者のうち、成功率百パーセントの者だけがKiller SS――最高の殺し屋と呼ばれた。



*****


 KillerSSに関連する話として、敵対勢力を描いたのがanti-killersです。

 殺し屋が自主的になる職業なのに対して、アンチ・キラーは作られる殺人マシーンというイメージで書きました。

 細かい設定は興醒めもいいとこなので触れませんが、「アンチ・キラーから逃亡した子どもは優秀な殺し屋になるかな?」とか「殺しの技術を忌み嫌いながら、殺しの技術で生きる」みたいな感じを持ってもらったら作った意図に近い気がします。


 Killerのシリーズはアクション主体でしたが、これは独り語り風の長文主体にして、長い時間に渡るストーリーを書いてみようと思ったものの、全体としてはあまり上手くいっていないような気がしています。エンディング(Final Lesson)の展開だけイメージしていて、そこにつなげるようにどうにか書いたものの、箇条書きというか、説明文になったようで、あまり納得がいきませんでした。書いている途中に設定が変わっていって収集がつかなくなったり。何年ものエピソードだから、長編で扱うべき内容だったようです。


 あと、今回はさらに、カクヨムの昨日を最大限生かした演出をしてみようということで、小説の概要やキャッチコピーと本編との関係性にこだわってみました(最終話After Lessonsを読んでもらえば分かると思います)。ミステリに近い演出をしたつもりです。これについてはある程度、成功したのではないでしょうか?

 概要ページが伏線になっていて、本編で回収という書き方はわりと気に入ったので、今後カクヨムで書くときには使うかもしれません。

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anti-killers ~Another Side of KillerSS~ @strider

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