第三話 織田弾正信秀
「
「
さっき
しかし
「
「ん? ああ、もう
すると、
「
「
一刀斎にとっては
ここに来たのも、織田尾張守がかつていたという
しかし、先代とやらについては、よく
「その先代とは、いったいどのような
「俺らも
「ああ、
「ふむ、正禄……分かった。そちらに
その
「あーあ、行っちまったなあ……
「どうだろうなあ。なんせあの村は……」
「
いつ
まるで
『
やたらと
村人達はこちらを
ここまで
なんとも
「そこの、
しかし男は足を
……どうやら、本当に自分は招からざる
「ふむ……」
ひょい、と
上を見れば
──と、
「すまないが、あんたが
「ふむ、そうか……」
「おやおやこれは
……どうやら、自分に空ける部屋だけがないらしい。
ここならば
そういえば、
いつの
一刀斎は、そのまま
「おいおい! なにやってんだよう兄ちゃん、こんな
「む……」
せっかく休めると思ったのだが、
むくりと体を起こしてみれば、年のころは
「なんでこんなとこで寝てたんだよ」
「宿がとれなかったのでな。
「宿が取れないって……あ」
少年は
「
「
「いやではじゃねえよ」
「じゃあ、うちに来なよ兄ちゃん。うちは今日はオイラと爺ちゃんだけで、他の連中は尾張のほうだしさ」
「尾張の方?」
その言葉で、一刀斎は「まさか」と
「お
「オイラは
どうやら運は向いているらしい。
「……
「ああ、それがいいぜ」
ニッカリ笑った正十は、立ち上がった一刀斎の前を行く。魚籠は
正十のあとを着いていくと、間もない内にそれが見えた。
大きめの
「帰ったぞー爺ちゃんー。村の
拾ってきたとはずいぶんな物言いだが、間違いではないので
老人はこちらを見ることもなく、「魚は」と聞いてきた。
「ああ、
「
……
「
「
「……して、正禄殿、聞きたいことがある。」
「なんでえ、旅の」
自分は尾張を目指しており、ここに来る前、正禄が尾張の
正禄は、その気難しい顔は
「尾張はな、
信秀様。そう呼んだ正禄の声には、
「
そういえば、
受け継がれている。それは確かに聞き覚えがある話であった。
「
きっと正禄は、その先代織田になにか大きな
それも、これは
「……
「それも気になるな……やたらと武芸者に
「おい爺ちゃん、またみたいだぜ!」
窓を見ていた正十が、
「話の途中だろうが!」と正禄は
「……
もう夜だというのに、やたら
「また、
「連中は
「
まるで
しかしその
「……武芸者だよ」
「なに?」
「どこぞに
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