第二話 雷、趨る

 くだん新当しんとうりゅうの使い手がいるらしい場所は、畦道あぜみちの先にある小さな神社のようだ。

 ここは上京かみぎょうに近い。もしかしたら、陣や備えとして使われたことがあるのかもしれない。

「その新当流の使い手ってのはなあ、前々から京を根城ねじろにしてた古参こさんでなあ。まわりの連中もなかなかの手練れだと思うが、大丈夫かい?」

うでる」

 ここのところ、張り合いのない相手ばかりであった。だが四条まで来れば、腕に合う連中がいるかもしれない。それが三人ともなるのだから、楽しみでしかたがない。

「まあ、兄さんが言うのなら別に構わないけどねえ。俺は、別に新当流の使い手と戦えればいいしなあ」

 一刀斎いっとうさいさそった雲松くもまつは、あいかわらずのほほんとした顔と間延まのびした口調で、緊張きんちょうかんがない。その余裕はあるしゅ雄大ゆうだいさにも見え、なにやら夏の雲のようにも思える。

 神社に近づくにつれ、撃剣げっけん気声きせいみみとどく。どうやら三条に上がるための錬武れんぶをしているようだ。

 へいの向こう、境内けいだいからあふれれ出る、するど気迫きはく四頭よんとうとらが狩りでもしてるかの如く、荒々あらあらしく猛々たけだけしい。はっせられる気配けはいだけで、なかなかの手練てだれということがわかる。だが。

「──師匠ほどではないか」

 自斎じさいとは何度か立ち合ったが、最後まで勝ちをゆずられたか勝ちをもぎ取れたといった具合ぐあいで、というか、酒に酔ってないほんきの自斎とは戦ったことがない。

「さあて、三人は任せていいんだなあ?」

「ああ」

 ざされた神社じんじゃもんの前で、一刀斎と雲松は肩を並べる。

 雲松は肩に掛けた五尺ごしゃく五寸ごすんやりを下ろし、一刀斎は腰の木刀を引き抜いた。

「たのもぉおおおおおおう! ぶっ殺しに来たぞ~うアホどもお!」

 緊張感のない挑発と共に、一刀斎は神社の門を開け放つ。

 四頭よんとうとらが、全くの同時にこちらに向いた──。


「誰だ! お前たちは」

「新参者か!?」

「オレたちが鹿しかぐみと知ってのことか!?」

 三人の男が、一刀斎らに怒鳴どなり散らす。しかし二人はどこ吹く風で、「鹿?」「鹿は鹿島かしましん使つかいでよお。ちなんだんだなあ」と、のんきに雑談までする。

「なんとも気の抜けた野郎共だ。たった二人で乗り込むとは……よほどのバカと見たな」

 居並ぶ三人の奥、一際ひときわ威容いようを纏うのは、件の新当流の男だろう。三尺ほどの太刀を持つ、小刀こがたなのような目をした男。顔のそこらにきずがあり、なかなかの強者きょうしゃと見える。

 とはいえ、残る三人もあなどれない。皆それぞれ、一様いちようまとう気配はなかなかだ。

 四条より下の者にあった無駄が少ない。刀をかまえ、しかと一刀斎と雲松を見て油断する様子はない。

 ……ためしてみるか。

「手前の三人」

 一刀斎が、木刀の切っ先を三者に向ける。そしてにっかりと、穏やかに笑みを浮かべ。

「同時でいいぞ」

 少しばかり、あおってみた。

 三者の纏う気配が、赤くなった。活火かっか激発げきはつと言わんばかりに、熱くたぎっている。

 一刀斎は十代そこそこ。いくら六尺ろくしゃく五寸ごすん上背うわぜいがあるとはいえ、顔と声にはまだおさなささが残るのでまだ子と分かる。

 だからだろう、三者は落ち着いていた。子に煽られていきどおるほど、余裕よゆうがないわけではない。

 四条まで来たのも、何かのまぐれか、隣の男に連れられてきただけなのだろう。

 だがしかし。舐められて黙っていられるほど、武芸者の矜持きょうじがないわけでもない。

「いいだろう。こぞう。オレが相手をしてやる」

 上体じょうたいふくれたいのししのような剣士けんしが、腰を低くして剣を構えた。

 ひじを突きだし刃先はさきは後方。見たことのない構えである。

 対する一刀斎は未知に対して悩むことなく、まっすぐ、正眼に木刀を構えた。後ろで見守る雲松は、じいっと一刀斎の背中を見る。まるで地に棒でも立てたかのように、素直なかたち

(これは、なかなかの大物を釣ったかあ?)

「なるほど、構えはさまになっている。だがしかし! ェエエエエエイ!」

 気組きぐみを込めた叫びを上げ、猪はその印象にたがわぬ突撃を繰り出す。

 そして一刀斎を刃圏はけんに収める寸前すんぜんから、まるで大鎌でもるうかの如く、豪快に剣をはなった。

 拍子ひょうしもいい。気勢きせい十全じゅうぜん。その太刀筋たちすじに乱れなし。これは決まったと、他の鹿組は思った。──だが、しかし。

「ぐごぁ!!」

「──なに?」

 猪が、三間吹っ飛んだ。二間転がり、賽銭箱さいせんばこに頭をぶつけて気絶する。

 鹿組たちは、吹き飛んだ本人すら何が起こったかわからない。

 ことの次第しだい把握はあくしていたのは、一刀斎と雲松ばかり。

 雲松は釣った魚の大きさに思わずにやけながら、一刀斎の動きを思い返す。

(木刀を振り下ろして相手の内の太刀筋を反らし、返す刀を霞に構えて胸を一突き。鮮やかな流れだねえ。とはいえ、あれほどの男をあそこまで突き飛ばすとはなあ……どれほど鍛練を積んだのやら)

 興味きょうみを覚えた雲松は、ふといた。

「やるなあ兄さん、いったいいつから剣術を?」

二年にねんはん

「────は?」

 雲松が、ポカンと口を開ける。鹿組達も、呆気あっけにとられた。

 あれほどまで素直な型を、剛刀を、たったの二年半で身に付けたというのか、この小僧は。

三年さんねんにも、たぬと……?」

きたえた時間の長さなど自慢じまんにはならんだろう」

「いったい、どれほどの天禀てんぴんを……!」

「才など人の一片いっぺんにすぎんだろう。それで勝負しょうぶするわけではない」

「いったいどのような鍛練たんれんを積んだというんだ!」

こころけんすべを」

 あせかべる鹿組達の、あせじりの詰問きつもん一刀両断いっとうりょうだん切り捨てる。

 理屈ではない。この十余ばかしの剣客けんかくは、「心法しんぽう」をわきまえている。

 ──ああ、いいなあ、こいつ。

「すまん、もういいわあ、あとは俺がやるよ、

「──!?」

 かたたたかれ、なぜだと振り向いた一刀斎が感じたのは、──雷雲らいうん

 天を行く雄大ゆうだい入道雲にゅうどうぐもは、いかずちはら黒雲こくうんへと変質へんしつしていた。

 なつくもはそれすなわち、雷雨らいううちひそめるもの──。


「く、この!」

 一刀斎の前に出て、やりを構える雲松に、二人の男は同時に切りかる。

 あの小僧こぞうは危険で放置しておけないが、このやりつかいも得体えたいが知れない。先んじて倒してしまえと思ってのこと。だったのだが────。

 ピシィイイイイン!

 ほとばしったのは、雷鳴らいめいのごとき破裂音はれつおん

 はなたれたのは、雷撃らいげきのごとき灼熱しゃくねつ一撃いちげき

「────?」

 気づいたら、雷に撃たれていた。目の前がまばゆしろに染まり、そして次には、全身ぜんしんはしするど衝撃しょうげき。自分は──死んだ?

「ただの打撃だげきだあ。しちゃあねえよお」

 雲松はヒュルリと鑓を回し、左半身になって残る一人に穂先ほさきを向ける。

 残る一人、雲松と因縁いんねんがあるらしい件の男は、奥歯おくばをガタガタと鳴らして震えていた。

「な、バカな。そんな、それほどの技、雷火らいかのごとき鑓など、我らの祖か、その弟子でしの──」

「お師匠さんのはもっとするどいだろうよお。俺は、これよかけんの方が得意とくいだしよお」

 剣の方が、得意。

 その言葉を聞いた瞬間、一刀斎は思わず木刀を落としかける。

 あれほどの鑓捌きを見せて、その腕はいまいちだと。剣の方が得意だと。雲松はそうのたまった。

 そんな馬鹿な話があるか。小手先ばかりの技でさえ、十分自斎に匹敵ひってきする!

「な、なにもんだ、なにもんなんだお前は!」

 件の男の反応に、一刀斎ははてと首をかしげる。なにかしらの因縁が、あったはずではなかったのか。

「……お前さんよお、この神社じんじゃ根城ねじろにすっときよお、───ここにいた連中、殺したよなあ?」

 黒雲こくうんに、雷がはしる。

 言葉の調子ちょうしは変わらない。心もあらぶることなく、穏やかだ。だがしかし。いかり。はげしいいかりが、全身よりほとばしる気配となって漏れ出ている。

 ここにいた連中。それはつまり、この神社の神主かんぬしや、巫女みこや、出仕しゅっしあやめたと。そういうことか。

 一刀斎の脳裡のうりに、なつかしい顔達が浮かび上がった。

「新当流はよお、鹿島かしま香取かとりりょう神宮じんぐうの神様にもらったもんだからよお、神様をないがしろにしちゃあ、いかんだろうよお」

「だから、だからなんだってんだ!」

 雲松にとがめられた件の男は、開き直って刀を構えた。

「俺は強くなるんだ。強くなるためには、邪魔だった! 鍛える場所が必要だった! だから邪魔だったあいつらを、皆殺しにしたんだ!」

「皆殺しじゃあないぞ」

 雲松の訂正ていせいに、件の男は面食らった様子で「なに……?」と目を見開いた。

「出仕がよお、まだ十にも満たねえ子どもがよお、けものもでる山も越えてよお、大和やまと田舎いなかまで来てよお──助けてくれって、いったんだわあ」

 迸る雷に、あたたかさが乗る。

 しかし男は、その優しさなどに気付かず、「大和」の一言で絶句ぜっくした。

「大和、流祖がごとき、雷神の鑓、ま、まさか、お前は、あなたは……!」

雲林院うじい松軒しょうけん、神に代わってとは言えねえけどよ……。お前に沙汰を、下しに来た!」

 雷雲が、貯めた雷電を撃つが如く雲松は飛び出した。その速さは、自斎のそれを遙かに超える。心中しんちゅう発声はっせいなどまるで無く、唐突にして果断。

 瞬発しゅんぱつはなたれた雷撃に合わせ、件の男は袈裟斬りを放つ。なるほど確かに、練度はある。太刀筋は乱れていない。だがしかし、あれは反射をしただけだ。が、剣に追い付いていない。

 雷撃の刺突に、振るわれた太刀は弾かれた。そこから先は、目にも映らぬ雷速らいそくの突き。

 右股みぎもも左股ひだりももへそむね喉元のどもと、更に両肩。一瞬いっしゅん七閃ななせん。しごきもどした手の内さえも見せることなく。七枝ななえに分かれた雷のように、男の体を突き破る。

 男は、今際いまわきわに声を上げることもなく、そのまま、仰向けに倒れていった。


 西日にしび背負せおった山々やまやまが、くろかげまっている。

 今ようやく、神社の裏手うらてに放置されていた死体の山を、雲松改め、雲林院松軒と共に埋葬まいそうしおわった。

 男も女も子供も、みなころもがされて、とりにところどころを食われ、うじがわいていた。松軒は蛆を丁寧に取りのぞき、人数分の穴を掘り、一人一人並べて埋める。

 気が滅入めいるような作業であったが、一刀斎は途中で投げ出すことはなかった。それは胸裡きょうりに、かつて過ごした場所のやからを思い起こしたからだろう。

 作った墓を見ながら、望郷ぼうきょうする。真っ先に浮かんだのは、鼻をくすぐる、さわやかで、すずやかな香りだった。

「武芸者ってのはあ、ごうぶかい生き方だよなあ」

 井戸からんできたらしい水の入ったおけを、松軒から差し出される。

 二つある柄杓ひしゃくの片割れで水をすくい、一息にあおった。心身しんしん生気せいきもどり、無意識に呼気を吐いた。――まだ、自分は生きている。

「この神社の連中は、まだましさあ。町外れや川の下流かりゅうは、もう地獄じごくみたいだもんよお」

 噂には聞いている。洛外らくがいにある川のすえは、流された死体したいかさなり、町外れには、病死びょうしした人が山をなしているという。

 風雅ふうがみやことは名ばかりで、まさなまぐさい、地獄のちまたのような場所だ。

「────おれは、神社で人を殺したことがある」

「ほおう?」

 気づけば松軒に、始めて人を殺したことを話していた。

 人の死に関わったのは富田の一放が始めてだが、あれは「死なせた」のであり、自分の意思でもって殺したのは、あの夜神社に押し入った七人の野盗たちである。

「おれは、おれを育ててくれた者の心をけがしてしまった。そして神社を出て、剣士をこころざしたんだ。おれには、あとは剣しかなかったから。――もしかしたら、剣を知れば、許されると、思っていたのかもしれない」

「罪が許されるなんてことあないさあ。いったろう? 武芸者ってのは、業深いもんさあ」

 でも、と松軒は言葉を続ける。

「お師匠さんは、神職しんしょくの家系でよう」

「そうなのか?」

 一刀斎の相槌あいづちに、「おうさあ」と間延びした口調で答える松軒。雷は消え、昼にであった雄大な雲の姿に戻っている。

「京の流行はやりの、中条流。あれもさかのぼれば、坊さんの剣術でもあんのさあ。分かるかあ、一刀斎。武ってのはきわめたらよ、そりゃあ、綺麗きれいなモンが出来上がるんだぜ」

 少年のように目を輝かせながら、壮年過ぎ掛けた松軒が語る。

「人としてみだれればみだれるほどに、その武はけがれてく。だけどよお、武をませばますほどに、武はきよめられていくのよ。剣と、同じさあ」

 一刀斎は不意に、腰から甕割かめわりを引き抜いた。斜陽しゃように照らされ赤々あかあかと輝くその刃は、まるで燃えているようだ。

 松軒も「おお」と感嘆する。

「いい差料さしりょうだなあ。それが、甕割とやらかい?」

「ああ。……本当に、綺麗だな」

 剣と武が同じというならば、この甕割ほどの綺麗な武に、至ることができるだろうか。おれはまだ死体という、けがれたものしか産み出せていないのに。

 ぼうっと、刀を見る一刀斎に、松軒は不意にいた。

「……なあ、一刀斎よう、お前さん、言っていたよなあ。剣は心だってよう」

「ああ」

「じゃあよ、お前の心は、なんなんだい?」

 そのいに、一刀斎は思わずハッとする。

 剣とは心である。そう教わってきたし、心のままであることこそ、強い剣のあかしだと思っていた。

 だが、剣が心なら、「心」とは、なんだ。恐らくこれは不可逆ふかぎゃく的なものだ。剣が心だとして、だからといって、心が剣だとは言えないだろう。

 ジッと己の刀を見つめ、一刀斎は心をさぐる。

 ──すると、不思議なぐらい、その言葉がひかった。

「──ほのお

 こころほのお。神社を出るときに、織部から送られた言葉である。

 未だそれの意味するところを、一刀斎は見つけられていない。しかし、一刀斎の心には、確かに炎がおこっていた。

「おれの心には、炎がある。この炎が、なんなのか。俺にはわからない。だがたしかに、おれの心の中には、炎がある」

「炎、か」

 松軒が、目を細めて一刀斎を見つめる。

「炎ってのは、色々だよなあ。人に燈火ともしびであり、人を焼き尽くす燎原りょうげんであり、そして、煩悩ぼんのうを払う利炎りえんでもある。なあ、一刀斎、なんでさっき、俺はお前を差し置いて前に出たか、分かるかあ?」

 そういえば、最初三人相手にするとあらかじめいっていたが、一人突き飛ばしたところで松軒が割って入った。

 瞬く間に残る二人を打ち倒し、最後の一人も即座にった。

「……わからん。おれが、頼りなかったからか?」

「はっはっは、それがなあ、自分でも恥ずかしいんだがよお。……火が着いたんだわ。お前の剣を見て」

「火が?」

「そうさあ。お前のあのけんさばきを見て、たった二年で、十ちょいとばかしの兄ちゃんが、あれほどの剣を見せたんだぜえ? そりゃあ、張り合いたくもなるもんさあ」

 その穏やかな瞳で、いったい何を見据みすえているのか。一刀斎の心さえも見ようというのか。それとも、「その目に焼き付いた剣」を、思い見返しているのだろうか。

 己の技を見て、張り合いたくなったと言う。だが、しかし。

「……世辞せじに聞こえるな。あれを見せつけられた後では」

 松軒の鑓は、それは鋭いものだった。手にしていたのは、雷そのものだったのではと思えるほどの鋭さだった。

 本気の自斎に並びさえするその腕前をもってして、この男は「本来の得物は剣だ」と言ってのけたのだ。

 恐らく松軒が剣を持ったなら、一刀斎など文字通り、成す術なく雷に撃たれるだけだろう。埋めようのない実力差を、思い知らされた。

天下一てんかいちになると言われ、天下一になれと言われ、おれはそれを、近くに思いすぎていたのかもしれない。天下一など、まだはるとおいことを、思い知らされた。まるで、酒甕の底の虫だよ、おれは」

 一刀斎が思い起こしたのは、かつていた、あの島で見上げた空。酒甕の口のように、酷く狭かった空。己はまだ、あの時から大きく進歩はしていない。しかし松軒は笑うことなく。

「一刀斎よお。これだけは言えるが、お前絶対に虫じゃあねえぞ。お前は、誰より強くなるだろうさあ。天下一を、目指してるんだろう?」

「だが、遠い」

「いいじゃねえかあ、遠くて」

 そのはぐらかすような励ましに、うらみがましく松軒を睨みあげる。しかしその顔は、にくみきれないほどんでいて。

「お前は、その長い果てない道の長さだけ、強くなれるってことなんだぜ?」

 強くなれる。その言葉を聞いたとき、消えかけた炎が、少し揺れた。

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