「完結まで読みたい!」と言える作品。

心に闇を抱える主人公、綺麗ごとだけではない政治や戦争、緊張感のある戦闘描写等、作品として魅力が多いです。

主人公は、基本的に善人ですが、心に闇を秘めていて・・・なんというか、暗黒面に堕ちそうで堕ちない、絶妙なキャラクターだと思います。
戦記として非常に重要な戦闘描写も、剣術・魔法の駆け引き、防御と打破、集団心理、戦術と、個人戦~集団戦まで楽しめます。主人公も毎回命がけ。
恋愛要素についても、単純な恋愛ではなく登場人物達の時間や経験、立場とともに変化していく心情や苦しみを丁寧に書かれています。

まさに「物語」とはこういうものだと思います。
今、カクヨムで最も「完結まで読みたい!」と言える作品。