素晴らしい戦闘描写

若い頃に「トリニティ・ブラッド」「鋼殻のレギオス」や「されど罪人は竜と踊る」など戦闘描写に定評のあるラノベばかり読んでいたせいで、昨今のレベルやスキルなどといった記号で戦闘を描写しようとする作品ばかりで辟易していました。

あの素晴らしい戦闘描写を読み進めていく中の緊迫感というのはもう味わえないと思っていました....が!バトル系ノベルは滅んでいませんでした!

本当は戦闘シーンを抜粋して細かく「ここが素晴らしいのだ!」と声高らかに解説していきたいのですが、それではレビューにはならないので私が素晴らしいと思う要点を数ある中から一つだけ。

この作品には多数を相手取った乱戦が多数描写されるのですが、盆百の判子ノベルとは決定的に違うのは相対する敵情報の描写です。
敵の体系は?特徴は?武器は?強そうなのか?それとも弱そうなのか?こういった情報が綴られることにより読者には主人公が相対している敵が頭の中に浮かんできます。
この情報が主要人物は勿論のこと一般兵まで描写されているのです。それを「されど罪人は竜と踊る」を彷彿とさせる戦闘描写で綴られたならもう頭の中はもう主人公と一心同体です!

バトル系ノベルの沼に君もはまろう!

このレビューの作品

獣の見た夢