詩文・あおのまじょ と かなしみまじん

かなしみまじん は たくさんのなみだ を からだにためこんで


どこまでもおおきく ふくれあがってしまった


やまをこえるまでにおおきくなった そのからだは


なみだのおもさにたえきれずに


ないぞうをおしつぶして そのきのうをていししてしまった



あおのまじょは はげしくどうこくし ひたんにくれた


まじんをひそかにしたう めしつかいのおんなも かなしみにくれていた


ふたりのむすめは それぞれに


ことなるおもいをいだいていた



そのご なんねんかのちに


まじょも しんだ


みずからがつくりだした どく で 


それは ほのお を あげて


みずからをやきつくしていった





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青い谷の魔女の話 青谷因 @chinamu-aotani

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