第13話 小説というものを芸術として
小説というものを芸術として特別視している
千差万別で夥しい数の作品がある濫作家
別に感情とか思想なんてものは作品に込めてないと
――と、さて。
ここまでなんの話かと言えば
別に僕は
確かに僕の個人的な感想を言えば
だから僕が否定しているのは
実に楽しそうに、恨みつらみをズラズラズラズラ並べてくれました。
いや、つまらないというより厨二病とでも言えばいいんですかね。
邪気眼じゃない方の。
世間一般的に人々は十四歳くらいで自分の限界が見えてしまうと言いますからね――まあそれはただの思い込みなんでしょうが。
しかし自分の普通さに気が付き、その事実に絶望してしまった時に安易に普通じゃなさを求め、単純に奇をてらうようになってしまう、それが厨二病なのだ! ってのが僕の解釈なんですがそれが正解なのかはともかく、
所詮
あくまで僕の想像では、ですけどね。
けれど、やっぱり
そんな程度の奴なんです。
教育者としての顔を持つ
だから反対し、反抗し、反りを合わせないことで、
作家としてなにもない自分を、少しでも大きくする為だけに。
僕の厨二病の定義からは少し外れますが
これは、別に
ただ、得てして、どこにいても嫌悪の対象でもあるってだけです。
そんな
十四歳の子供が普通を嫌いそんなことをしているならば、まだ可愛らしい若気の至り――それこそ厨二病だね、で話は終わりですが、三十にもなるオッサンがこれではダメでしょう。
当時未成年だった僕が言うのもなんですが
天を仰ぐばかりの自分を誤魔化す為に他者を蔑み、人間性が薄っぺらい自分の話を厚くして、浅い底が相手に見切られているというのに懐が深いように演じる、そんな奴でした。
ま、僕が普通に
一言で総括して言えば逆名探偵、って感じです。
見た目は子供、頭脳は大人、って口上の奴。
そんな奴と会話をしなければならなかった僕の不憫さが分かりますか? それもこれも全部
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