連作短編の才能があるのではないですか?

 本作は2019KACの第4のお題『紙とペンと○○』で書かれています。
 第1のお題より、同じ世界観・登場人物の連作になっています。

 本作だけでも、大変良く出来た秀作であると存じますが、お題1より順番に読んでいくとより一層楽しめるものとなっております。

 お題2の『あなたの一番に』の前日譚となる物語。

 そうか、こういう物語があったんだね。だから、あのように、ぐいぐい来たんだ、と。

 って、この物語は、お題が発表されてから、48時間以内の即興で考え出された作品。
 そういう事情を考えると、本当に良く出来ていると存じます。

 両親に不信感を持つ娘に、母親が話した真実とは?
『愛されていないからではない。愛されているから、なんだ❤』
 本作だけで見ても胸があたたかくなる作品です。