もうレビューというか感想というかなんなのかって話ですけれども。
「とある作品は本質的にその当人にしか作れない」と言う考えもありますが、それを実感するなんてことはなかなかありませんで。
しかし、僕はこの「ほしのうた」を読んだときに、そう思わされてしまったのです。
「あぁこれは、鍋島さんにしか書けないな」って。
僕は鍋島さんと面識はありません。
Web上でのご本人の作品や呟きから組み上げた、想像上の鍋島像しか持ち合わせないのですが、それでも「あぁこれは」と思わされたのはいったい何なのか。
そういう体験を得たことにも、そういう体験をさせてくれたことにも、僕はたまらなく嬉しく、そして少し悔しく思うのです。