問わず語りの備忘録【１】

32）ゆるっと他薦 その9（短編）

　やっぱりまにあわなかった五月後半と六月頭のピックアップ。今回は常連さんばかりです。どうしても、中・長編は常連さん中心になるので、短編はできるだけ新しい作者さんの作品を――とは思うんですけどね。なかなか難しいです。というか、個人の好みなのでね。まぁかたよりますよねー。と、ひらきなおったところではじめます。

　ー短編（順不同）ー

【夢月七海さん作/きみに会うための440円（同題異話SR/SF）】

　届いたもの。残るもの。残らないもの。未来に過去に。思いは繋がる。Web小説を書く人読む人、みんなに読んでほしい、しっとり不思議で素敵なお話です。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889651516

【Audience(L)さん作/なんかベランダに美少女居て幽霊かと思ったら悪魔だって言うからまあとりあえず上がりなよ（恋愛/夫婦）】

　ほっこりほのぼのコミカルな前半から、まさかの真相が待ち受ける後半へ。切ないけれど、悲しいけれど、そこには確かな幸せがあったのだと感じられるラストです。そしてこれ読むとね、あたりめ食べたくなります。←

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888716961

【PURINさん作/誕生日の0.1秒（恋愛/百合）】

　とってもかわいらしい百合カップルのお話です。勇気を振り絞った誕生日プレゼント。甘くてむず痒くて、そしてとっても爽やか。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889507004

☆炎天下のメロンソーダ

　こちらは、上記のカップルが初登場した作品。あわせて読むとなんだか得した気分になります。どちらを先に読んでも大丈夫なので、ぜひセットでどうぞー。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883903734

【宇近太助さん作/恋（恋愛/ラブレター）】

　甘酸っぱい青春――かと思いきや、短いお話のなかにギュウっとふたりの人生が詰まってました。後半は宇近さんならではのクスッと笑える展開もあって、最後はとっても幸せな気持ちになれるお話です。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889010105

【無月兄さん作/妖怪の俺が人間の彼女と出会った日（恋愛/あやかし）】

　未来を思って切なくなっても、その出会いはまちがいなく幸せだった――。

　こちらは『妖しいアイツが見えなくなるまで【再編集版】』の木葉と志保。二人の出会いを木葉視点で描いたお話。こちら単体でも問題なく読めます。が、これを読んだらきっと本編も読みたくなります。本編には概要欄から進めますので、未読の方はぜひセットでどうぞ。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887609997

【無月弟さん作/ハチミツ色の日々（わんこ目線/もふもふ）】

　こちらはゴールデンレトリーバーのハチミツくんを主人公に、ご主人様との出会いからお別れ、さらにその後までが描かれています。

　一途で健気で、そしてとんでもなくかわいいです。かわいい以外の語彙をすべて奪われるレベルでかわいいです。

　番外編までふくめて全9話。短編としては少々長めの18000文字ほどありますが、1話1話はさくさく読める平均2000文字程度。

　とりあえず、読め。といいたい。わんこに限らず動物と暮らしたことがある人にはたまらないと思います。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885765083

　ちなみに『ご主人様』の物語はこちらで読めます。つい先日読了したので、次回中・長編他薦をやるときにあらためて紹介しますが、とりあえずリンクだけ。

☆埋まらない、追いつきたい。僕等の12センチ（長編/恋愛/年の差）

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885077891

　今月の同題異話SRはまだほとんど読めていませんが、短編ホラーは結構たまってきたので、もしかしたら次回はまたホラー特集をやるかもしれません。