キミの光を、僕にくれ。

どういう着想なのか、ドッペルゲンガーでないのか、作中に書かれてはいるんだけれど、物語を辿るうちに見えてくる。

僕は小説家。趣味で書いた作品が、大売れに売れた超大型新人。
けど、二作目がガタガタで。
名前も売れたし下手なものは二度と書けない――プレッシャー。

二番目の僕はそんなもの、くだらないという。
二番目に甘んじているくらいならば、よほど恵まれているんだと。
二番目の悔しさがわかるかと。

僕はそれをエネルギーに変える。
二番目の僕が抱える、僕の中にもあったはずのものを。

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