オマケ・楽屋裏話

 登場人物紹介のより詳しいバージョンみたいなやつというか作者が好きなだけ語り倒しているだけのページです。


 本編(1話ー57話)まで読んだこと前提のネタバレありまくりな文章なので、まだ読んでいらっしゃらない方はご注意を!!



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■ 笹野原 夕 (セラ・ハーヴィー)


 本編主人公。どこにでもいるごく普通のバーサーカーナース。


 高身長モデル体型パリピ属性持ち。ゾンビゲーだったり漫画だったり乙女ゲーだったりと、オタク方面の素養も深いけど、基本ゲラゲラ笑いながら女の子だけで群れてよくわかんないインスタ映えする写真を撮りまくっている人種です。(なぜそんな共感しにくいヤツをヒロインにしたんだ……)


 明るくほがらかでパワフルな反面、ため込んだ怒りや悲しみは全部暴力ゲームのゾンビ殺しでどうにかしてきたような鬱屈うっくつとした過去もあり。特に介護と遺産相続問題、代替医療がらみで色々あった人です。なのでワクチンにこだわっているんですね。

 京王線沿線の南大沢あたりに実家があり、通学時にはよく駅前のアウトレットモールに寄っていたんだと思います。そして挙句の果てにファッション廃人になったのです。

 大学時代は都心から離れた看護大学に通っていたので一人暮らし経験もそこそこあり。


 さて、そんな夕ちゃんですが、序盤はほんっとうに桐生さん(蒔田)に興味を持ってくれなくて苦労しました。本当にただのゾンビ殺したいガールだったので……。

 おまっ……お前それじゃあ恋愛小説にならねえだろうがー!! って何度物語を軌道修正きどうしゅうせいしたことか。苦し紛れにいろいろ設定ごてごてつけすぎましたが、ぶっちゃけ付けすぎた感が否めませんでしたね。イン×タグラマー設定とかそれ本当にいる? って感じになっちゃったし。


 あと彼女、後半でまさかのメンヘラ疑惑が出てきましたが、ぶっちゃけナースは七割がたメンヘラなので、そこまで驚くべき設定でもないです。むしろ夕ちゃんは普段全然そんなそぶりを見せない分、かなりマトモな方だと思いますね。(職場に傷だらけで来るやつとかいるからね本当に)

 明るく元気で誰かを守りたいという思いがいっとう強い彼女が、お外に出るのを怖がっている蒔田さんにとっての救いになっていくことができたらいいですね。いや本当に。



■ 蒔田 修一 (桐生総一郎)

 気の毒苦労性天才メガネ。高度な技術を必要としない乙女ゲー開発会社で働くにはあまりにオーバースペック気味なエンジニア。メガデモの天才。

 元不良&派手な炎上経験持ちのため、セキュリティ意識が高すぎる超慎重派になってしまった人です。恋愛にしろ自分の作品を世に出すことにしろ、リスクになりそうなことは何も出来なくなっています。傷は深いですねー。

 東新宿住まいになったのは社会人になって数年経過してからの話で、本来は生粋の埼京線ユーザーです(実家も通っていた中高も大体その辺)。蒔田は抱えている過去が過去なので、あんまりそれ以上細かくは決めていませんが。


 彼も序盤は夕ちゃん(セラ)に対する興味のなさが本当にヤバくて(異世界のバグや仕様にしか興味を示さなかった)、「え? これどうやったらくっつくの? この二人本当にくっつくの?」と、作者は気が気ではありませんでした。

 序盤の桐生とセラ、本当に蛇足だそくみたいな会話ばっかりしてたと思うんですけど、あれも作者が二人を仲良くさせようと試行錯誤した痕跡こんせきなのです……。それでもどうにもギクシャクしていましたが。

 で、本当は彼、戦闘能力ゼロにする予定だった(変わりに夕ちゃんがばりばり人殺しに走る予定だった)んですけれども、それじゃ女の子には受けないということで、思い切って日比野のハレ×ヤばりの戦闘能力カンスト人間にしちゃいました。おかげで物語がとても進めやすかったです。一般人じゃゾンビのうろつく廃屋なんて入れなかっただろうですしね。

 最後には無事夕ちゃんにベタ惚れ状態になってくれましたね。安心しました。

 きっと今頃水面下では、セキュリティガバ太郎の夕ちゃんにネット越しにくっついてるネットウォッチャーの皆さんをえげつない方法で片っ端から潰しまくってるんじゃないかと思います。知らんけど。

 

 あ、あとクソみたいな余談ですけど、彼の母親は町枝といいます。なんで名前が決まっているのかというと、本編終了後に笹野原と体が接触してしまう系のイベントがあるたびに、蒔田が必死に母親のことを思い出して冷静さを取り戻そうとするシーンがあるからなんです。町枝は十条のオバャン向けセレクト衣料ショップで働くコワモテ細身のオバチャンで、蒔田としては絶対にエロい目では見られない対象なので、笹野原をエロい目で見そうになった時には必死になって彼女のことを思い出すんですよ。……うん、クソみたいな話しちゃってごめんなさい……。



■ 朝倉 江里華 (エリザベ様)


 黒龍の神子。すみません口が滑りました。

 乙女ゲームにたまにいるタイプの、『主人公とは違った性格のもう一人のヒロイン』を想定して作りました。乙女ゲームや少女漫画によくいるじゃないですか、こういう人。なんかひねくれた性格の苦労性で、生真面目で貧乏くじばっかり引いて、やたら悪漢に絡まれて相手役の男に助けてもらうタイプのやつ。

 ハト×リのアリス・リデルとかもなんとなく意識しています。不器用なところとか凄い似てると思う。ほっとくとバッドエンドルート待ったなしなお姉さんです。

 挫折経験ばっかり積んでる生真面目保育士。プライドが高いというか、気高い感じのする人です。

 小平生まれの小平育ち。西武新宿線沿線が彼女の縄張り。中野とかでよく遊んでたんじゃないかなと思います。

 ピンとこない人にはピンとこないけど、特定の属性を持つ男性にはびっくりするほど惚れられる系の容姿を持っているので、街中で急に強引なアプローチを受けることが多々あります。(そして友人達から「なんでそんなにトラブルに巻き込まれるの!? 私そんなこと一度もないよ!?」と首を傾げられます)

 彼女は数年間に及ぶ社畜生活と人間関係のストレスで回復不能なレベルまで基礎体力が落ちており、バリキャリ路線は完全にあきらめざるを得ない体になってしまっています。

 それでもプライドも自立心も高いので頑張って自分に出来る範囲でお金を稼いで暮らしていて、でも将来は小平に戻って親の介護しなきゃなーなんてこともうっすら考えていたりします(一人で出来るわけがないのですが、その辺は彼女はまだあまりピンと来ていない)

 そんな彼女を振り向かせ、同棲からの結婚にまで持ち込むための三田村君の戦いが削除分の章であったはずなのですが……後日談でその辺もかけるといいなあと思っています。無理かもだけど。

 


■ 三田村京伍 (ヤン)


 極悪不動産新宿本店のエース的存在。新卒から数年は某財閥系大手デベで働いていました。

 デパ地下をスーパー代わりに使う金銭感覚ぶっ壊れ系エリートリーマン。人に気前よくおごる反面、できない部下は容赦なく泣くまでド詰めするし、ガムテープや灰皿が飛び交う激ヤバ系職場の中で、時として社長にさえも歯向はむかう狂犬です。でも数字というか売り上げもガンガン引っ張ってくるので、誰も文句言えない的なアレ。物調仲介各種調整作業もろもろ、全部請け負う何でも屋。泥にまみれている日も多いです。

 さて、そんな彼ですが、実は他の皆さんと違って自ら仕事に没頭して死にかける暮らしを選んでいた人なので、その気になれば割と休日も工面できる人でもありました。本当は裁量がかなりあるので、サボろうと思えばサボれるんです。

 ただ、社長は一応身内の偉い人なので(三田村は修業を兼ねて身内の会社で30くらいまで働くことを命じられています。その後は父親の会社を継ぐ予定)、頭が上がらない存在でもあり、三田村君がタワマン住まいなのは、実はお金持ちだからというよりも同じタワマンに住んでいる社長と社長の愛人(特殊関係使用人的なサムシング)の使いっぱしりのためという悲しい理由があったりしました。(タワマン住まいなのに三田村自身は夜景に大して興味がなさそうなのはそのフラグのつもりでした。あと、妙に女の子への連絡がマメなのもつかいっぱしりで慣れているからです)

 エリートながらに結構実家がらみのあれやそれやでがんじがらめな人で、本人はそんな自分に心底うんざりしています。仕事に没頭しているのは大体そのせいです。「仕事で忙しいから」といえば実家の干渉が来なくなることに味を占めてしまったんです(連載を早めに切り上げなければならなかったので、このあたりはばっさり削除せざるをえなかったエピソードですが……)。

 結婚もしたいし実家とは関係のない仕事に就きたいとは一応思っているけれども、揉めること必至なので考えたくないのです。仕事上での闘争コンフリクトには慣れているんですが、実家で、しかも自分の意思を通すための戦いをやらなきゃいけないってことについてはめんどくさすぎて考えたくもないっていうアレです。

 キラキラしてない割と気の強めな女の子 (エリカさん)にかれているのも、なんとなく自分が自由になった後に一緒に歩いてくれそうな子、一緒に戦ってくれそうな子を求めていたからなのかもしれません。まあ外見に惹かれてるって要素もかなり大きいだろうけれども。


 彼は間違いなく本作品きってのMVPでした。凄くよく動いてくれるし、人にも興味を持ってくれるので、彼のおかげですごく話が回しやすかった場面が沢山ありました。

 ありがとう三田村……実は友達の語る理想のキャラを頑張って組み合わせた人物で、実はこの人のこと私はあんまりよく分かってないんですけども、でもありがとう……。



■ レギス


 最後まで異世界人じゃなくて技能実習生って設定にしようと模索もさくしていたんだけれども結局異世界人になり、しかし異国っぽさだけは見事に外見に残ってしまった人です。

 彼は完全に別作品から引っ張ってきた人なので、ノリも雰囲気も本作品とは合っていませんでした。でもすごく頑張ってくれたよ……ありがとうアナタくん。ピュアな子ですよねえ。

 しかし本当、作者が剣と魔法の世界を一切書いたことのない人間だったので、魔法がらみのアレやソレやは説明が多い割にこう……本質がつかみにくいフワっとした説明になってしまったことは本当に申し訳なかったなあと思っています。

 まあ、こんなマイナー作品の魔法の知識なんて一生懸命覚えたところで現実世界においては粉微塵も役に立たねえので、フーンって読み流してスウっと忘れて頂けますと幸いです……読み直してみると「あーーここの矛盾に見えるところが説明できてないーでももうどうしようもないー」って頭を抱えてたくなってしまう場所が結構……結構、あるのです……。



■ 熊野寺 省吾 (管理者)


 この人の項目、こっぱずかしいので今まで敢えてつけていなかったんですけど、身内で勘違いする人が続出しているのでつけておきます……。【2018/05/10に追記しました】

 彼は作者の化身です。

 これといった能力もなく、能力のなさを補えるほどの覇気もなく、そのくせやたら衒学的(げんがくてき:知識をひけらかし、傲慢な態度を見せること)で、自分で自分のことを頭がいいと思いたがっているタイプの小悪党。本当に最悪ですね。私です。

 明らかに自分が悪いことをしたと分かっている時にも、なんとか小ずるく立ち回って自分が悪くない理由を探そうとする本当に駄目な大人です。反吐が出ますね。まあ私なんですけど。

 自分を見失っている美形の天才少年なんかより、悪い大人()や悪い社会()にアレされた自分の方がはるかに可哀想じゃん俺は全然悪くないし世の中が全部悪いとか思ってます。大人の風上にも置けないまことのクズですね。それが私です。そして熊野寺君なのです。自分で自分のことを人に理解してもらえない少数派だと思っているけど、割とよくいる量産タイプのゴミです。お呟きサイトとかによくいるよくいる。むしろネットでは多数派な人間です。


 あと人生に疲れているので視界に美少女しか入れたくないところもそっくりです。

 自分に魔法が使えるなら、世の中の人間を全員褐色筋肉娘とドエロガハハ系お姉さんに変えてやりたいです。そうして美少女化した全世界の人間にビキニアーマーの着用を命じたい。


 そういうことなんです。


 これは勘違いされると本当に無念なので声を大にして何度も言いたいんですけど、笹野原も、朝倉も、蒔田ももちろん三田村君だって、断じて私の化身や自己投影の対象ではないです。

 ……あれらは二次創作中の推しキャラみたいなもんなんです……私にとっては……。











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