鉄壁の主観
まるぽろ
第1話
どんなに素晴らしい音楽であっても、それを聞きたくないと思う人がいる。
どんなに素晴らしい料理であっても、それを美味しくないと思う人がいる。
どんなに素晴らしい小説であっても、それをつまらないと思う人がいる。
どんなに素晴らしい人であっても、その人を気に入らないと思う人がいる。
なぜなら、その人にとって、その音楽は退屈なのだから。
なぜなら、その人にとって、その料理は舌に合わないのだから。
なぜなら、その人にとって、その小説はくだらないのだから。
なぜなら、その人にとって、彼または彼女は受け入れられないのだから。
それを変えることは、容易ではないかもしれない。
なぜなら、多くの場合、一度捨てたものを拾うことはないのだから。
なぜなら、その思いはその人だけの、鉄のように固い主観なのだから。
しかし、そのことで貴方が傷つく必要なんてない。
なぜなら、万人に受け入れられるものなどないのだから。
そして、どうか思い出してほしい。
貴方の作品を好きだと言ってくれる人がいることを。
貴方のことを好きだと言ってくれる人がいることを。
それを他人が変えることもまた難しいということを。
そしてそれは、貴方を守る鉄壁の主観であることを。
だから、貴方が何かを創り出すことをためらう必要なんてない。
だから、貴方が何者かの心無い言葉に傷つく必要なんてない。
これは、友人達、創作者達、そして全ての人へ贈る、心からの拙いエール。
鉄壁の主観 まるぽろ @marlporo216
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