第22話:夏の避暑とレフへの慰労会

 2012年は、リスボンからコペンハーゲンへ3時間半で飛び、コペンハーゲンを16時30出発して、船に乗り換えた。その後、豪華客船でオスロに10時前に到着。コペンハーゲンから空路1時間で、ストックホルムへ到着した。


 ストックホルムのコンドミニアムに14日間、宿泊した。スウェーデン王の狩猟地だった自然豊かなユールゴーデン島には、博物館やカフェ、遊園地、お散歩コースなどを歩いてまわった。水辺には散策路が整備されていて、ストックホルムの美しい風景を楽しんだ。


 晴れた日は本当に気持ちが良い。また、フィンナルビークスベリイェットというストックホルムが一望できる丘からの眺めは実にきれいで感動的。ストックホルム市内観光をして、避暑を楽しんでいた。


 その後、ロンドンへ飛んだ。その後、イギリス北部の湖水地方に移動した。そこでは、毎日の様に、いろんな花を見ながらの街、ウインダーメアー湖クルーズを楽しんだ。そうして、14日間過ごしてリスボンに戻ってきた。


 2年後の冬、2013年11月に、ウクライナの首都キエフにて始まった反政府デモは、2014年2月21日に最高潮に達する。ロシアの圧力に屈したウクライナ政府、ヤヌコーヴィッチ前大統領は民衆の圧力を受け首都から逃亡、政権は崩壊した。


 以前、レフは、ヤルタに住んできた時に、やがて、ロシアの圧力が及ぶと思いヨーロッパを横断してボルトガルで生活を始めたのは間違いではなかった事が証明されたようだった。2014年、ロシアはウクライナのクリミア半島にある軍事施設を占領した。ウクライナとロシアの関係は悪くなり、NATOとロシア、米国との関係も悪なった。


 2015年はギリシャ債務問題でユーロ危機、ギリシャで1月、反財政緊縮派政権が誕生し、欧州連合「EU」との金融支援交渉が難航、財政危機が深刻化した。一時はデフォルト「債務不履行」状態に陥り、ユーロ圏離脱の危機が高まった。一方、ECBは3月、デフレ阻止のため国債を買い取る量的金融緩和策を初導入。


 12月には追加緩和に踏み切った。中国で景気減速、チャイナショック。日本など海外からの直接投資が減少し、中国の製造業は過剰な生産と在庫、輸出入の不振に苦しんだ。2015年、パリ同時多発テロが起きた。


 2015年11月13日、パリ中心部の劇場や飲食店などで市民を無差別に標的とするテロが相次いで起き130人が犠牲となった。その後、「イスラム国」が、犯行声明を出した。その後、COP21が「パリ協定」開催された。


 フランスで開かれた国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議「COP21」は、12月12日、2020年以降の地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」を採択した。条約加盟国のすべてが参加する枠組みは初めてだった。各国が温室効果ガス削減で自主的に目標を掲げ、世界の気温上昇を産業革命前から2度未満に抑えることを目指す。


 2015年に、ブルーナ、セルジオ、 アマンダが、時間ができたので二日後、家族全員でリスボンへ行くとアマンダが電話してきた。電話の話では、ブルーナとセルジオ家では子供三人、アマンダ家では子供が二人だと話してくれた。


 リスボンの空港で待つと14人の大家族で孫家族達がやってきた。そこで車で宿泊予約したホテルへ直行。そのホテルのレストランでお話しすることになった。レストランで皆にレフとアリサが自己紹介した。


 その後、ブルーナとセルジオをソフィアとレフ、アリサの5人で、少し話をする事にした。レフが、最初に、私も80、何時、体調を崩すかも知れない、そこで数年前に言った様にファミリーの資産の管理の権限を君たちに渡そうと思っていると話した。


 PT銀行の残高照会を見せた。そこには500万ドルと書いてあった。その後、君たち三人のうち、代表して、PT銀行の担当者と交渉するのは、誰にすると聞いた。するとブルーナがファイナンスの事はセルジオだから、お願いしたいというとソフィアも賛成した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る