第2回、僕の真夏の冒険譚。「KAC1」

作者 薮坂

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★★★ Excellent!!!

 『黒い白鳥を探すようなものだ』……この言葉の意味は、元は『無意味な努力』だった。しかし、オーストラリアで17世紀にまさかが起こった。コクチョウの発見によりそれは覆り、現代では『あり得ないとされることが起こったときに引き起こされる巨大なショック』とされるようになった。
 ……で、ワタル氏。冒険には綿密な下準備が必要だ、アマゾンの取り寄せ以外にも。どうも貴公は、エサをついばんだ瞬間ヒモつきのつっかい棒を外されてカゴに閉じ込められるニワトリのような気がしてならん。つまり、気になる女の子がいる離島だからこそフクロウがいるに違いないという気持ちそのものはあふれんばかりに伝わってきた。まあ、少なくとも沈没したり餌食(えじき)になったりはしなかったようだから、差し当たり祝福しよう。生還にはそれが必要だ。
 そんな貴公の情熱に、『偶然』は時としてほうびを与える。与える側と与えられる側が逆転したようだが、細かいことはいいだろう。最後に貴公を襲った恐るべき衝撃に比べれば。

★★ Very Good!!

こちらは、カクヨム3周年の『切り札はフクロウ』参加作であり、自主企画の横暴編集長『ちょっと今から沈没』で初登場したワタルくんの二回目の冒険でもあります。

ワタルくんのアホっぷりがパワーアップしてる(笑)

アホで無謀な彼の冒険ははたしてどこまで続くのか。第三回、四回……ぜひ続いてほしいです。こちらだけでも楽しいですが、できればはじめての冒険から読んでみてください。おもしろいですよー!!