作者の古月さんといえば、中国史と武侠。
そういうイメージがあったのですが、なんと今回は日本の戦国時代に挑戦!!!
と思ったら、やっぱり中国要素もあったわ(笑)
でも、その中国要素の使い方が……う~む、上手い!!
さすがは中国に詳しい作者様です。自分が持っている知識を物語のエッセンスとして使うのが非常に巧妙で感動しました。(同時に、その結末にも震えたけれど……(^_^;))
優秀な戦国武将は、中国から伝わった書物をたくさん読んで勉強していますからね。中国の言い伝えや歴史的故事が戦国ものの小説で重要な鍵となるのは、とても説得力があるし、戦国時代の雰囲気を上手く出せていると思います。私も歴史小説を書いているので、作者様のように自分の知識を巧妙に活かすセンスが欲しいです。
短い文章の中でとても綺麗にまとまっていて、戦国ものの短編小説のお手本にしたいと感じました。とても面白い作品、ありがとうございます!!