世界最強フクロウと送る異世界生活

陌間 祐

第1話

僕は浅川翔、わけあってフクロウと異世界生活を送ってます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


時はさかのぼり一週間前

僕は東京にある私立高校に通っていた。


そこまでは普通の高校生だった、あのフクロウとあうまでは・・・

「ん?なんだあれ」

僕は普通に高校で生活し、普通に変える予定だった。

その帰り道で僕の方に向かってくる謎の白い物体を見たのだ。

「え、まさか、あれ僕の方に向かってくr」

その物体が僕にぶつかってきて視界が真っ白になってしまった。


「ぃ・・・ぉぃ・・・おい!」

「は!?」

誰かに呼ばれた気がしたので目を覚ます。

するとそこには先程までの殺風景とは正反対の広く美しい自然があった。


「んなっ!?」

なんだここ!?とまで言おうとしたが声が出ない。

何が起こったかは分からない。しかし一目でわかった。そして静かに言った

「ここ異世界だ・・・」


そこまで言って思い出したことがある

僕にぶつかってきたあの白い物体は何なんだろう

辺りをキョロキョロ見渡すと答えがそこにあった

白い鳥が一羽僕を見ていた

「ぇ~っと、どこから見てましたか?」

答えを求めての質問じゃなかったがその鳥は言った

「最初から」

「喋った!?」

「何をおどろいている、お前が質問したんだろう?それとも喋る鳥は初めてか?」

「ハイ、とてもハイデス。しゃべる鳥など見たことがありません」

なぜかカタコトになってしまったのはさておき、僕はその鳥に質問した

「ここはどこですか?あなたは誰ですか?この先どうすればいいですか?」

「まぁそう多く聞くな、だが必要なことは教えてやろう」

その言葉を聞いた僕は目を輝かせて言った

「早く教えてください!」

そう言うと白い鳥はこう答えた

「ここは日本ではなく異世界じゃ、わしはフクロウじゃ、お前はこの先、魔王を倒すこともなければこの世界の発展に貢献する必要もない」

そしてこう言った

「お前はわしと生活するのじゃ」


それを聞いた僕は怒りを含んだ声で言った

「はぁ~!?、こういうのは魔王を倒すのが定番だろ?、なのになぜ意味もなく異世界召喚されなきゃいけないんだ!」

「まぁ意味はある、わしの生活の相手になってほしいんじゃ」

「なんだと~、こいつ今日の晩飯にしてやる!」


僕は我を忘れてそう言った

「ほほう、わしを晩飯にか・・・」

「そうだ!何が悪い!」

「いやいや何も悪くないよ、ただ」

「やれるものならやってみろ」

フクロウがそう言った途端辺り一面に竜巻が現れた


「いいか少年、よく聞け」


「わしが魔王じゃ」


僕は衝撃のあまり口が動かなくなった

「あれ、僕今この鳥に何と言ったっけ?たしか・・・」

たしか「今日の晩飯にしてやる」とか何とか言ったな

あ、これ死んだ


しかし自称魔王は僕を殺さなかった。

「先程の暴言は許そう、しかし条件付きじゃ」

「まさか「その代わり~」なんて言わないよね?」

「そのまさかじゃ」

「マジ?」

「あぁ、その代わりわしと一緒に暮らせ!」

あ、やっぱり・・・

僕は目から涙が出た気がした・・・


続く?





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世界最強フクロウと送る異世界生活 陌間 祐 @HakumaYuu

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