この作品は全編会話のみで書かれた作品である。いや、描かれていると言った方が正しいかな。
なぜって? だってそれはよう、映画のワンシーンを観ているかのようなんだぜ?
そして気付くのさ。心を昂らせるのに、文字数なんて必要ないってことがな。
だってそうだろ。名作の映画やドラマには必ずその代名詞となる名シーンがある。そのシーンを思い出すだけで胸は昂ぶるし顔はニヤける。
そんな名シーンを切り取っているのがこの作品だ。
海外の映画やドラマ好きには堪らない作品なのは間違いない。更にだな、その一瞬のやりとりだけで、その人物達がどんな性格でどんな関係なのかを想像するのも楽しい。
読みたいか読みたくないかじゃないんだ。痺れたいか痺れたくないか。
答えはもう……決まってんだろ?