第13話
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Haru Setokawa (LV:MAX)
HP(体力):5 MP(魔力):∞
所属属性:全属性
スキル:思いつく全てのスキルは使用可能。
レアスキル:必要条件下において使用可能。
弱点:体力と経験値の不足。異世界人
【使用履歴(最大15個)】
HP回復(SS)
魔力吸収(SS)
言語翻訳(SS)
探索(SS)
遠見(N)
聞き耳(N)
毒無効化(SS)
味覚調整(SS)
言語翻訳(SS)
幸福(SS)
起死回生(SS)
転生(SS)
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「.....」
「.....」
「....あの」
一通り石板の文字を目で追った。
チラリと3人の様子を伺うがなんとも形容しがたい表情を浮かべている。
これはまずい予感がする。
どこがって...もちろん全てにだ。
「これで全部ですか?」
「全てのステータス開示だったので貴方の生年月日や血液種、身体的特徴やその他諸々の開示もあった。後で記録した紙を渡すが、それは誰にも見られない様に保持するか、記憶した後破棄しておくように。」
「はい」
「そして、いま早急に必要と思われる部分だけを抜粋したもの個々に残している」
ジハルが丁寧に説明してくれる。
つまりこれは、だれがどう見ても1番まずい部分だ。
「波瑠....」
「はい」
沈黙の後、この部屋に来た時と同じ椅子に座り直したノーマンが、深刻そうな顔でこちらを見た。とても言いづらそうだ。
「君のステータスは国宝級だ」
「こ.....!?」
ノーマンの口から出た言葉に波瑠はギョッと目を見開いた。
国宝級ってなんですか。
どこかの刀剣か何かですか?
いやいや、そんなチートみたいな状態に私がなっている訳がない。だって。
「でも、私魔法使えないんですよ?」
「その理由はおおよそ見当がつきますね」
同じように石版を見ていたオルガが言う。
声の方へ顔を向けると、思った以上に近くにある金色の瞳で目があった。
そういえばと、未だにお互い近い場所に座っていたことを思い出し慌てて距離をとった。
日本にはない瞳の色なので違和感があるのだ。そして目がはなせなくなる。
そんな戸惑いをよそにオルガは石版を指差した。
「この『HP:5』は個体LvとMPのレベルに対して明らかに低い。....いやもちろんこの2つもある意味おかしいのですけれど、そこは置いておきましょう」
眉を寄せるオルガ。
色々聞きたいのだがとりあえず確信の話を進める事にする。
「低いってどれくらいなのでしょうか?」
「HPとは体力を表します。以前もお伝えしましたが、鑑定は5歳からなのですが、5歳でも平均として500〜800くらいはあります。」
「500!!?」
「ちなみに成人女性においては2500〜5000ほどです」
「にせ....」
思わず言葉を失ってしまった。
これが世に言う絶句というやつだろう。
つまり自分の体力は5歳児以下という訳だ。
異世界に来た少女は体力が足りません! 𣜿葉みくり @aika308
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