恋愛系のポエムが苦手 『ヒエラルキー』

恋愛系のポエムが苦手

毒にも薬にもならない

どうにも合わずに窓を閉じてる


歌はまだいい救いがある

雰囲気づくりに隙がない

音がよければ浸れるし


たいがい陳腐で面白くない

なのにどうして人気が出るのか

判らなくはないけれど


焦がれる時期が誰にもあるから

自分を重ねやすいのでしょう

要は好みの問題でしょう


『おもい』という漢字を書くのに

感想の『想』が使えなくなった

甘ったるいのを毛嫌いしてる


わたしは門外漢だから

大量摂取をせずにいられる

孤独が専門分野だし


刺さってくるのはノスタルジー

ずいぶん低いヒエラルキー

センチメントをスパイスとして


気づいてほしい叶えてほしい

触れてほしいという願いは

共通的な悩みでしょう


どちらが偉いというわけでなく

正義であるというわけでなく

得意分野という話


自分のいちばん書きたいものと

人気のジャンルが違うだけ

納得してはいるけれど


恋愛系のポエムが苦手

人気の出ない自分が苦手

どうにも合わずに窓を閉じてる

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うしろむきのアウラン ── before 2020 双星たかはる @soiboshi

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