第31話:義理の父・心筋梗塞と脳梗塞1
その後、看護婦さんが説明に来て、心筋梗塞の手術を始めたが、血餅が頭に飛び
、脳梗塞も起こして、、脳神経外科の先生が入室して、頭の手術も始めた
と言われ、奥さんが、それを聞いて、へたり込んでしまった。詳しい説明は、
私か聞いておきますと言い、奥さんに、母を別の所へ連れだした。
そうして、15分後、奥さんと義理の母の所にやってきた犬山重臣は、冷静さを
装っていたが、額に汗を滲ませていた。それを見て、義理の母が、お父さんは
助かるのと、聞いてきた。その質問に対して、犬山重臣が、いや、まだわかりません
と小さく答えて、ただ、最善を尽くしてますとだけ言われたと言い、現在の状況
だけ詳しく知らされたと言った。その話を、ゆっくりとした口調で、わかりやすく
、奥さんと義理の母に説明し始めた。最初に心臓に血を送っている血管が詰まった
ので、その詰まりを取るために手術を始めたが、1時間程して、今度は脳の結果が
詰まったのがわかり、脳神経外科の先生が脳梗塞の手術を始めたと言う事まで
説明されたと伝えた。
ですから、今後、助かるかどうかは、まだ、不明だそうですと言った。
その後、2時間して心臓の手術は成功したと連絡が入り、その1時間半後、
脳神経外科の先生が来て、命は、助かりましたと言った。しかし、入院は長引く
と言い、退院後も、手足の麻痺が残るので、、頻繁にリハビリに通院していただく
事になりますと説明してくれた。ひとまず、命が助かっただけでも良かったと、
犬山重臣言うと、今後、私はどうしたら良いのと、義理の母が途方にくれていた
ので、娘の淑子さんが、私が、父に付き添ってあげると言った。
そうして、午後2時に、ICUに病室に、3人で、義理の父、木下公彦さんの
見舞い行くと、上手に話が出来ずに、だた笑顔を浮かべた。看護婦さんが、左半身
に麻痺が残っていて、上手に話すことも、今は出来ませんが、血管のつまりは、
取り除いたので、安心して下さいと言った。後は、どれだけ、回復できるか、
長期にわたるリハビリが必要になりますと言うので、どの位ですかと聞くと、
詳しいことは、やってみないとわからないと言うのが真実ですとと言った。
この話を聞いて、奥さんの木下貴子さんが、泣き出したので、直ぐに、病室を
出た。病室を出た後、犬山重臣が、おかあさん、さぞかし辛いでしょうけれど、
命が助かっただけでも、良かったと考えましょうよと、優しく言い、退院後、
リハビリを頑張りましょう、さっき、看護婦さんに、話せるようになりますよね
と聞いたが、詳しいことは先生でないとわかりませんが、話せなくなったと言う
事例は聞いた事がないので、まず安心して下さいと教えてくれた。みんなで、
出来るだけ、快方に向かうように努力していくしかないんですよと、勇気づける
ように言った。
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