第15話:7-11の新規公開株
1979年5月10日、電話で奥さんのお父さんに電話を入れ、新規公開株
のもらい方について、聞くと、奥さんの犬山淑子に、N証券に口座を作らせて
、新規公開株を手に入れられる確率を高めるしかないと言った。
お父さんの作戦は、と聞くと、私は、証券会社10社に口座を持っていて
、手に入れやすいと言った。新規公開株は、どれだけ証券会社との付き合い
が強いかと言うことなんだと言った。多分、私は、1人分のセブンイレブン
の新規公開株を手に入れられるだろうが、君たちだけの力では、難しい
かもしれないと言った。
犬山重臣が、そこを何とか、手に入れられるようにしていた抱けないで
しょうかと、お願いすると、わかった、最善を尽くすと言い、明後日6時に、
電話をして来いと言ったので、わかりました、吉報をお待ちしていますと
言って電話を切った。5月12日、犬山重臣が義理の父に、電話をすると、
淑子に、明日、午前10時に、ハンコを持って、私の家に来るように、
言っておけと言われ、了解した。
翌日、犬山重臣が仕事を終え、夜7時に家に戻ると、淑子さんが、今日、父
と一緒に、N証券へ行き、証券口座を開いて、私の口座に500万円入金して
くれたと、教えてくれた。そこで、すぐ、淑子さんのお父さんに、電話を
入れると、できるだけの事はしたと言い、多分、2口は手に入るだろうと
言った。実は、うちでも女房の女房の証券口座を作って、同じようにして
いると、教えてくれた。
証券会社も、商売と同じで、どれだけ食い込めているかは、こういう時に
わかるのだと、笑いながら言った。その後、セブンイレブンの上場が
1979年10月15日、東証2部と決まり、公募価格が1300円で、
1000株単位で130万円となった。9月には、義理の父、木下公彦さん
の力で、犬山重臣と淑子さんの名前で2口ずつ、公募株を手に入れてくれた。
犬山重臣の口座は、残金が40万円だったので、自分のお金を足して、
300万円にしておいた。数日後、公募株2000株で260万円支払い、
残金が40万円となった。奥さんのN証券口座は、500万円から260万円
支払い、残金が240万円となった。1979年10月15日に、セブン
イレブン株の初値が1700円で、同日の終値が1800円となった。
その晩、義理の父に電話をしてお礼を言うと、セブンイレブン株は当分、
売るなと言った。きっと数倍、朝7時から夜11じ迄の営業時間と高価格、
高収益商品が売れ始めたら、10倍以上の価値にはなると思うと話して
くれた。
長女の幸子も、話すようになって、おしゃまな女の子に育っていた。
今年も、12月24日、奥さんの実家、木下家の盛大なクリスパーティー
に呼ばれて、可愛いお人形さんをプレゼントされた。その後、クリスマス
ケーキと鳥の丸焼きを分けてもらって、楽しい一時を、過ごした。
そうして、1979年が終わり1980年を迎えた。
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