第11話:犬山重臣の投資の勉強1
企業の良し悪しを見ることに、興味を持った、犬山重臣は、自分で企業名と、
ROE、PER、PBRと5年間の成長率、また、新規事業についてを表に、
まとめ始めると、瞬く間に、電卓で数字を入れて、自分で作った企業の通信簿
をつくり、◎、〇の企業を選び出して作業を楽しんで、やり始め、会社の休日や
、帰ってから、寝るまでの間、作業をし続けた。
また、NHKラジオの英会話教室を欠かさず聞くようにして、カセットテープ
の録音して、復習するようにした。これを見ていた、奥さんが、あなた、
ずいぶん勉強家になったのねと驚いていた。勉強で疲れると、奥さんと子供を
連れて、散歩や、買い物で出かけて、過ごすようになった。
その後、1978年4月1日、上場企業の評価表が完成して、義理の父の所へ
行って、それを見せると、驚いて、すごいね、これ全部自分で計算したのと
聞くので、計算が早いのが、僕の一番の特技なものでと笑いながら言った。
義理の父が、僕にも、コピーを頂戴というので、わかりましたと答えた。
そして、今度は、A4横の集計用紙に、升目を入れて、企業名と、ROE、
PER、PBRと5年間の成長率とコメント欄を入れるようにすると、もっと
多くの情報が見られるようになると、アドバイスしてくれた。それでは、次回
、作成して、持ってきますと言った。
翌週の休みの日に、完成した、A4横の集計用紙に書いたデータをコピーし
、義理の父に渡すと、喜んでくれた。その後、ところで、君は、投資に使える
お金は、いくら持っていると言うので、500万円くらいですと答えると。
わかった、500万円、私が、君に投資してやろうと笑いながら言った。
君の銀行と口座番号はと聞かれて、答えると、数日中に、入金するよと
言ってくれたので、本当に助かります。ありがとうございますと頭を下げた。
死ぬまでに、返してくれればよいと、笑いながら言った。
そして、短波放送の聞けるラジオがあると、株の情報を聞けるから、買う
といいよと教えてくれた。わかりました、早速買ってきて、休みの時間に
イヤホンで聞きますと答えた。このやり取りを聞いていた、奥さんが、
本当にまじめで、勉強熱心なんでしょと、父に言うと、本当だ、と言った。
ラジオの高校講座を聞いて勉強すれば、もっと賢くなって、もっと勉強
したくなり。努力して勉強すれば、かっこだけの大学生なんか目じゃないぞ
、犬山重臣の肩をたたいた。そのやり取りを、聞いていた、義理の母が、
うちの人は、めったに人をほめたり、助言したりしないけど、珍しく、
犬山重臣にアドバイスしていると言い、気に入られた証拠ですよと言い、
仕事も勉強も、しっかり励みなさい。
そうすれば、もっともっと、会社でも社会にも、役立つ人間になるはず
ですからと言ってくれた。そうして、子供には、しっかりとした教育を
受けさせなさいと、きっぱりと言った。帰り際に、孫の犬山幸子を見て、
いい子になれよと、父と母が頭をなでてくれた。そして、また、かわいい
孫を見せに来てくださいねと、送り出してくれた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます