第10話:義理の父の投資指南1

 犬山重臣が、結婚して、長女、犬山幸子を授かってから、奥さんの実家

に行くと、義理の父の木下公彦さんが、犬山重臣に、仕事だけでなく、

これからの人生設計のため、一家の将来のために、働いて貯めたお金を、

うまく生かすことを考えてみないかと助言されて、投資の話をしてくれた。


 本当に良い、会社、社長の事業を支援して、その会社の株を買って、

その会社が成長するとともに、支援した、お金が増えてくると言うのは、

気持ちの良いものだと言った。また、将来的には、海外旅行をして、孫にも

、世界的な視野に建てる人間になってもらうためにも、外貨投資も面白い。


 投資というのは、物を見る目を養うことにつながる。会社の価値を自分で

計算して、安すぎると思えば、買って、十分、評価されたと思えば売ったり、

新しい会社の事業の将来性や、社長の将来的なビジョンを調べて、成長性を

見抜いて、その会社の株を買うのは、良い事だと思うと言った。


 君は会社で活躍して、信頼され、評価されているのだから、今度は、自分が

、相手を評価して、お金を増やす勉強をしなさいと言われた。そうして、

投資の極意の本を2冊、これを読んでみなさいを渡してくれてた。


 その他、ラジオでやってる英語の教育放送で、英語で話したり、話を聞いて

理解できるようにしなさいと言い、英語がわかるようになれば、海外旅行へ

行っても楽しさが倍増するのは間違いないから、是非、勉強しなさいと

アドバイスしてくれた。


 わからないことがあれば、電話でも、時間があれば、私のところ来なさい

、孫の幸子のために、教えてあげるからと、言ってくれた。そうして、

夕飯をごちそうになって、奥さんと、孫の幸子を連れて、帰っていった。

 義理の父の木下公彦さんに、いただいた本を読み始めると、何故、

投資するか、その会社を応援するかについて、書いてあり、世の中は、

多くの企業によって、良くも悪くも大きな影響を受ける。


 そのためにも世の中を良くしてくれる企業を応援することは、世の中を

明るくしたり、便利にしたり、良い世の中を作り上げていく上で、非常に

大切なことだと書いてあり、その、ご褒美として投資した人に、その会社の

儲けから、投資した金額に見合った報酬をいただく奉仕活動だと書いてあった。

 犬山重臣は、この話を読んで、納得した。


 その後、良い会社を見抜く方法について、書いてある本を探して、読む様に

なった。そうして、翌月、また、木下家を家族で訪問した時に、会社四季報の

事を義理の父の木下公彦さんに聞くと、確かに、企業の通信簿と言われる

四季報は大切だと言い、また、企業が、儲かっている会社かどうかは

ROEで見ると言い、割安か割高かをみる指標はPER、PBRを見たら

よいと言い、最後に、一番大切なのは、企業の経営者が描いた夢をどれだけ

実現できたか、また、その企業がどれだけ成長してきたかを見ていくことだ

と教えてくれた。


 犬山重臣は、数学は得意なので、この意味が、よく分かった。その後、

会社四季報を読んで、よさそうな企業を探してきますので、ご意見を

聞かせてくださいと義理の父に言うと、わかった、教えてあげると

言ってくれた。

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