repeat
Ⅲ
《浮上します》という声と共にヘリは浮き上がり大空へ羽ばたいた
《こちらスターバック、こちらスターバック イシュメール応答してください!》
とパイロットが呼び掛けているが応答がない
「応答ありません」
俺はアサルトライフルを握ってヘリのドアを開けると
山が燃えていた
「!」
そして和平の町からは火の手が上がっていた。
これじゃあ平和なんてものじゃない....
すると横から他のヘリが飛んできたペイントを見ると白い鯨が描かれていた
「マリーン下がってろ」と俺はアサルトライフルを構える
そして城の近くへ行くと城は爆発し崩壊しかけていた
間一髪でカ式武装航空機は飛び立っていたが全部ではない
《あれはモーヴィディック.......なんてことを......》とパイロットすら絶句している
「Move!」とおやじさんが中腰で走っている
俺はモーヴィディックの兵士に対して空から撃った
するとモーヴィディックのヘリが応戦して俺らのヘリに撃ってくるマリーンを奥に隠し俺は応戦する
ヘリは着陸し俺はヘリから降り、戦闘に参加する
「くっ─────」
こんな状況戦争以来だ
俺はヘリに向けて掃射すると当たり所がよかったのかヘリはバランスを崩し敵の方に墜落し爆散した
「来るぞ!」と味方のリサーチャーの声がした
前を見るとバズーカを構えた敵がいた そして擲弾が飛んできた
着弾した瞬間だけ耳が聞こえなくなった
「くっ.........」と呟いた
「来るぞ!」ともう一度声がした
俺は素早くライフルを構えバズーカ兵を撃ち抜いた
そして足を撃たれたのかリサーチャーの一人に担がれているおやじさんを受け取り
ヘリへ乗せた
「逃げろ!早くヘリに乗れ!」とおやじさんは叫び生き残ったリサーチャーはもうひとつのヘリコプターへ乗り込んだ
市民はあらかた殺されたらしい。
おやじさんが乗ったのを確認したのち俺は他の生き残ったリサーチャーや市民を援護したが
応戦していたリサーチャーが首を撃ち抜かれ俺の腕のなかで生き絶えた
俺は言葉にならない声で叫びアサルトライフルを掃射した。
しかし弾が詰まってしまった くそっ.....こんなところで終われるかよ......
「エイハブ!こっちだ!」とおやじさんが腕を伸ばしている
俺はおやじさんの腕をつかみヘリへ乗り込んだ
「退け!」とおやじさんは指示しヘリコプターは急速浮上した。
空中に待機していた武装航空機6機と共にヘリコプター5機は飛び去った
「おやじさんいったい何があった」と俺は訊く
「モーヴィディックがあんたのじゃ飽きたらず俺らの両足さえも引きちぎろうとした」
「町に火の気が上がり一気に! くそっやつらにしてやられた!」
「俺らの15年が.......!クソッ!」とおやじさんはヘリコプターの壁を叩く
「俺はどうすればいい?おやじさん」と俺は訊く
「あんたはマリーンと共に逃げろ、あいつらは俺らを追ってくる 俺らがお前を隠す」
「複座式武装航空機を一機お前にやるそいつで逃げてくれ」
「だがおやじさんはどうなる?」と俺は訊く
「大丈夫だ ちょっとやそっとでは死なんよ」とおやじさんは心配するなという顔をした
「分かった」と俺は言う
俺とマリーンの新世界の旅は始まった。
Marine ~朽ち果てた世界で~ 夏樹智也 @tunago
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます