松原がなぜ断ったか。大沢先生には、全てわかっていたみたいです。
再び頼むにしろ諦めるにしろ、まずは話を聞いてから。松原の真意はどこにあるのでしょう？

優斗がそうであるように、松原もまた違った形で過去を引きずっているようです。そして、それを語る大沢もまた、そんな過去に決着をつけたいと思っています。
もう、優斗のためだけのものではなくなってきているのかもしれませんね。

松原は過去を乗り越えるどころか、今でも当時の出来事に引きずられています。
大沢としては藍や優斗の為はもちろん、松原の為にも何とかしたいと思っています。

話す事自体は本人の許可があるのが一番なのでしょうけど、何とかするためには松原の知らないところで動いていた方がいいと思い、ナイショで打ち明ける事にしました。

藍も大沢も松原も、みんな未だに優斗の死には思うところがあります。それだけ、誰にとっても優斗の存在が大きかったと言うことでしょう。
優斗本人もいることですし、引きずっているものがあれば全て話してほしいです。

本当に乗り越えられたのならそれはそれで良かったのですが、どうやらそうではないようです。
藍はもちろん、何より優斗が向き合わなければならない問題なのかもしれません。

松原の秘めたものは、どうやら彼一人で乗り越えるのは難しいかもしれません。
ですが、だからこそ、大沢は藍に全てを話すことにしました。みんなの後押しで、何とか乗り越えてくれるといいです。

松原にとっても優斗の死は大きな出来事で、何年経ってまだ昔の話にはできていなかったようです。
これは、一人で乗り越えるのは難しそう。大沢先生もそれが分かっているからこそ、藍に全てを話そうと決めました。