第2話 謎の少女

ジジジジ ジジジジ

目覚ましの音がある周期で音を響かせる

なぜ目覚ましの音はこんなにもうるさいのだろうか、狙ったものを親の仇かのようにずっと鳴り響き鼓膜に攻撃してくる。

ジジジジ ジジジジ

「今何時だ?」

時計を見ると短針と長針がちょうどてっぺんで重なっていた。

繰り返す、ちょうどてっぺんで……

「これはどういう冗談だ……」

遅刻はよくする。だがここまでの遅刻は初めてだった。

自己分析している暇もなく、すぐさま制服に着替えて家を出た。

ちなみに俺は1人暮しだ。


家を出て学校に向かって歩いているとあることに気がついた。

「おかしい…人が誰一人いない……」

12時ならお昼で歩いていると必ず100人ぐらいの人には出会う。何かがおかしい。

すると突然視界が暗くなった。まるで待ち構えられていたかのように……


「………ですか……」

女の子の声。

「大丈夫ですか……」

またもや同じ声。次はしっかり聞こえた。

ゆっくりと目を開けると、そこには同じくらいの歳の女の子がいた。片手には無防備な青年を殺すのには申し分ない片手剣があった。

「あっ、死んだ」

俺は次起こる事態を察し静かに目を閉じた。

「なんで目を閉じてるんですか!!」

女の子の叫び声に驚き目を開けた。

するとそこにはまたもや片手剣が……

「だからなんで…なんで目を閉じるんですかー!」

再び目を開けるとそこには涙目になった女の子がいた。

「いや、そんな怖い武器持って待ち構えられてたら殺されると思うでしょ」

「そんなことするわけないじゃないですか!私をなんだと思っているんですか!」

「殺人鬼……」

「やっぱりあなたはここで永遠に寝ていて下さい」

「冗談だって冗談!!」

(こっわ!何?現代の女の子ってそんな簡単に人殺せるの?さっきの割とガチトーンだったから怖かったんだけど)

そうしてこんなしょうもないやり取りはこの後30分ほど続いた。

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夢と希望とその先の… @reimano0403

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