第32話(最終章):美恵子、貴子がリスボン大学に合格
2016年は、イギリスがEUから離脱するかどうか、国民投票を6月23日に行われ、残留支持48%、離脱支持52%の僅差で、大方の予想を覆して、EU離脱となった年であり、ヨーロッパでは大問題となった。EU内部でも、ドイツ、フランスが、経済好調だった。
以前、2009年には、ギリシャ危機がおきたが、2011年になってもギリシャのの債務残高がGDP比170%もあり、EUが支援プログラムを作り3200億ユーロ、41兆円を融資した。その後、EU内部で、債務残高の多い国として、P・ポルトガル、I・アイルランド、I・イタリー、G・ギリシャ、S・スペイン、頭文字をとってPIIGSと名付けた。という事で、ポルトガル経済の状況は悪く、大企業が少ない、そのためにリスボン大学の経済学部の優秀な人材はアメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、北欧へ流れていくようだ。
2015年8月に次女・美恵子が高校3年生になり、リスボン大学をめざしていた。もし、リスボン大学に合格したら、大学在学中に、2年間、アメリカの大学留学がしたいと言い、父が、了解した。しばらくして、2016年1月を迎え、5月に、リスボン大学を受験して、合格した。美恵子がリスボン大学に合格したと、父、塚田一郎に知らせると、塚田守の口座に400万円を送金してきた。
これを見ていた三女・貴子も、私も、お姉ちゃんと一緒で、大学在学中に、2年間、アメリカの大学留学がしたいと言うと、父が、同じ、サンディエゴに留学するなら、行っても良いと言ってくれた。そうして、2017年5月にリスボン大学に合格した。貴子がリスボン大学に合格したと、父、塚田一郎に知らせると、塚田守の口座に400万円を送金してきた。塚田一郎からもらった、お金に塚田守の、お金を足して、子供1人ずつの口座に送金した。その、お金で、アパート代、または、寮費、衣服、本代、食費、全て、自分で管理して有効活用してもらった。
そうして、2017年12月18日の朝10時に、和美とカルロスと家族5人の合計7人で、たっぷりの食料と飲み物を持って、リスボンの港を出発して、クルーザーで、ナザレまで、出かけた。ナザレに着いたのが、午後1時過ぎで、ナザレのカフェで一休みして、午後2時に出航して、リスボンへ向かった。リスボン近くのシントラに着く頃には、夜空に星が見えて、この夜は、大きな満月で、その満月の光の道が、まっすぐに船に向かって見えて、これからの、塚田ファミリーの幸せな未来を照らしているかの様に、見えて、塚田守と、塚田美鈴さんは、今までの、波乱に富んだ人生を、走馬燈のように、思い出して、思わず、涙があふれてしまった。
ガンの放射線照射で、未来見えた ハリマオ65 @ks3018yk
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます