魔法とサスペンスというのはとても興味深いです。そこにプロファイリングという心理学的要素も入ってくるから、尚更に魅力的な色をしているように感じられます。
空想の世界、都市であるにも関わらず違和感なく世界にのめりこめるのは、警察組織や息づく人間が「らしい」からかな、と考えてしまいます。魔法という常識を逸脱した概念さえ、人間の行動原理や心理に起因するプロファイリングで追跡していく。どうしようもない人間くささから離れられないというのが、愉快なものに見えるのです。
恵一、フェイトのコンビがどう事件に迫っていくのか、二人の関係性が結末にどんな変化をもたらすのか。それもまた「人間」のドラマなのだと、感慨に耽っております。
私は海外ドラマをよく見るのですが、その中で『クリミナルマインド』という作品があります。
最初はクリミナルマインドに似た話運びや展開を想像していたのですが、それはいい意味で裏切られました。
癖の強い登場人物に、あまり取り扱われない分野をメインコンセプトに置いた構成。
ファンタジー定番の魔法に、モンスターや魔物を相手にした戦いではなく、あえて人間に対して使うプロファイリング。
人物同士ならではの、駆け引きや、騙し合い、人だからこその悪意や動機、残虐性、そう言った見所の沢山ある話です。
話数が少ない為今後の展開に期待しながら更新をお待ちしています。
頑張ってください!