第50話:長男の健一が「妻有の里」の社長1
この話を聞いた長男の健一が、心配して国立の実家に戻ってきて、何か手伝わなくて良いかと、聞くので、達夫は唐突に会社の社長をしないかと言うと笑いながら何を藪から棒に、と言って、もっと詳しく説明してと言うので、今までの「妻有の里」と達夫の退職後の話をすると、そーか、それは大変でしたねと理解してくれた。
達夫が、健一の今の仕事はについて聞くと転勤が多く、実は、ちょっと困っていたと言い、息子の大学進学を考えると東京に戻ってきたいが、現在、札幌支店の課長であり、自由がきかないと打ち明けた。もし健一が良ければ「妻有の里」社長の話を、彼らに打診してみようかというと、そうだね、一度聞いてもらえますかと言ってきたので、また電話するよと答えた。
健一が、父が、新しく大きな事業して、城ヶ島のレストランを峰子にやらせて、御殿場のレストランを健二にやらせて成功しているという情報は聞いていたので、自分だけが地方のスマートフォンの販売課長をしてるのが、情けなくなっていたんだと言い、息子が札幌の高校で優秀な成績で東京の大学に入れたいのだが1人で生活させるのは心配で、と困っていたというのが本音だった。達夫が、わかった、早急に話をして、連絡するよと言うと、健一は帰っていった。
翌日に、山村英彦さんに、その話をすると、実は、私は店の実務、料理の出し方、人員配置が得意でやってきたので、数字は苦手なんですと言い、達夫さんの長男さんは、東京都立大学情報工学を出たエリートと聞いてるし、社長にふさわしいですよと、ほっとしたように言ので、それで良いんですねと言うと、今のままの副社長で人事や、人の配置、店の問題解決に専念してやっていきたいと言ってくれたので安心した。
次に張本武雄さんにも、この話をすると、そっちの方が良いですと言い、工場長として、増えた、多くの工場の作業効率を上げたり、アドバイスする方があっていますと、喜んでくれた。山村秀彦さんも同意してくれたので、今のままで、新しく、安田健一を新社長にすると言うことで良いですねと念を押すと、エリートと聞いてますし、そっちの方がふさわしいと笑った。
この話をすぐに健一に伝えると喜んでくれ、家は、国立の離れがあいてるから、4人で住むには十分だと言った。家賃はいくらかというので4人で4万円で良いよと言うと、それは助かると言ってくれた。
この話を峰子と健二に伝えると、喜んでくれ、峰子が「妻有の里」を安田家の若手で、乗っ取るのねと笑うと、経営は、そんなに甘くないぞと、わかってる冗談よ言い、長男が健一が東京に戻ってきて、同じ会社で仕事をすることを兄弟で喜んでくれているようで、達夫は、次の若者世代へ交代ができたことに感謝した。
2021年3月3日に安田健一の家族4人が国立に引っ越して来た。健一の長男、健太郎は札幌でトップの札幌北高校でも上位の成績のようだ。健一が健太郎と都立国立高校へ行くと欠員があった様ですんなりと高校1年に転入できて、2人は喜んで帰ってきた。将来は、父、健一と同じ情報系に進みたいと考え、東大か東工大をめざしているようだ。
翌日、「妻有の里」の立川の店に安田達夫と健一が訪ねていき、山村英彦副社長に会い、挨拶をすると、山村が店のことは任せて下さい。経理と経営を宜しくお願いしますと肩をたたいた。達夫が。職員全員に、長男の健一を紹介してから、八幡山の食品工場へ行き工場長の張本武雄さんに面会すると、工場の事は任せて下さい、そのかわり会社がもっと儲かるように知恵を絞って下さいと、肩をたたかれた。
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