昨今のエロ動画のワンクリック保存ができなくなったことを鑑みるにこの作品のようなディストピアはすでに始まっているのかも知れない。現代社会の警鐘として問題提起されたかかるべき未来を見据えたSF社会派アクション小説ともいえよう。MUDな科学者を通してノスタルジーを交えた人間味溢れる苦悩を描くのは著者の一貫したスタンスがうかがえる。そしてエロスをお笑いに昇華するテクニックと余韻を残す読了感の演出は秀逸このうえない。最後に余白から「ひゅーほほほほ」の笑い声が想像されて止まない。
エッチいけど、面白い。微エロって感じなのかなあ、適度に節度が保たれていて上品です。でもエッチ。性的な刺激がパワーに変わる真性ドM嬢という発想が面白い。ぶたれればぶたれるほど強くなる。これって、ちょっとキューティハニーに似ている気もします。ユーモアもたっぷり、アクションほどほど。ちょっとエッチな気分の時にオススメ。どうせ読むなら夜の方がいいと思います。朝の通勤で読んじゃうとちょっと困っちゃうかも。
面白かったです!さすがてんさんという作品です。一歩手前まで描写して寸止めにする。この高等技術。最初のモノクロの世界観から一転しての、ぎりぎり☆エロス。最後のバトルのスピード感。勉強になります。自分も頑張らなくてはと、いい刺激をもらいました。