コメントありがとうございます。
シリーズの他作品を書きながら色々調べたり頭の中で検証したりしてきたものをきちんと整理して存分に見せる場を用意しよう、と思って始めたのがこの作品です。なので設定やディテールが凝縮された感じになっているかと思います。
今日の軍隊が人型機動兵器、あるいは脚のついた兵器を求めるとしたら、一体どんな役割を与えるだろう、という発想がベースにあり、それなら「強い兵器」の座はあくまで戦車や戦闘機に残し、脚では戦略的機動性が悪かろう、ということで展開と移動の切り替えを前提とした兵科、砲兵にしてみました。結果として打たれ弱い兵器になったわけですが、他の兵科にぼこぼこにされる人型が見たかったのもあるかもしれません。
そういう他兵科との微妙な絡みをきちんと描くことにこの作品の意味がある、という意識も調べ物のモチベーションになっているのだと思います。ただもともと戦闘機が好きでミリタリー沼に浸かった人間なので陸軍には四苦八苦です……。
蛇足ですが、『機動警察パトレイバー』のレイバーの機体規模、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』のMSの運用法、『鉄騎』のVTの動力系、『コードギアス』のKMFのコクピット配置などからちょっとずつ影響を受けております。