「か」
か細い声で、相変わらず掛け声を出している、
乾いた化石のかけらの、悲しいこと。
変われずにいた。
買われずにいた。
飼われずにいた。
革命は起こせない。顔のない化石には。
かの地で、誰かが幽かに、影を抱えた。
革命だ。変わり続かなきゃ。完全無欠の贖いを。
化石は砕ける。
彼は、あるいは彼女は、微かに、莞爾として笑う。
「かかさま、もう関わらないでね、過去に」
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