炭素は循環するだけ

綾織吟

根本的解決は単純

 二酸化炭素の排出量の増加によって地球温暖化が進む、確かに温室効果ガスが増えれば地球温暖化が進行すると考えている人は多そうですね。実際そうなのですが……

 しかし、ここで面白い事がありまして、二酸化炭素が増えても、基本的に地球上に存在する炭素が増えているわけではない、と言う事です。

 二酸化炭素を構成する酸素と炭素は一定の量しか存在しません。

 車に乗って排気ガスを出して、空気を汚して、環境学者は発狂しているかも知れませんが、元を辿れば見えてくる物があります。

 排気ガスの素になるのはガソリン、それの大元は石油、つまり化石燃料です。

 化石燃料は元々地中に埋まっていて、これは大昔の動植物が長い年月を掛けて変化した物です。人間はこの化石燃料を好き勝手に掘り起こしているわけですが、その行為自体は元々地球にあった物を掘り出しているだけです。で、それを使って空気中の炭素を増やして皆騒いでいるわけですが、そりゃずっと地中にあった炭素を掘り起こせば、地上に存在する炭素の量が増えるのは当然ですよね。

 よく、車に乗るから地球温暖化が進むんだ、だからエコカーを出すとか言っていますが、こんな物はガソリンの使用量が抑えられるだけで、何の解決にも成っていません。何せ、化石燃料を掘り起こした時点で地上に存在する炭素の量が増えちゃったんですからね。

 なら、どうすればこの問題を解決できるか、ですが。


 炭素を埋めれば良いだけです。


 空気中から炭素を取り入れて自分の物にするとても優秀な能力を持つ存在がこの地球上に居ます。それは植物、その能力を光合成と言います。

 植物は二酸化炭素を取り入れて酸素を吐き出す優秀な存在で、炭素を自分の物にします。

 つまり、全世界で植林を行い、植林した木々を地中に埋めてしまえば、理屈の上では地上に存在する炭素の量が減る事になります。

 勿論、こんな事が産業になるわけもないので、妄言に近いですが、そもそも地球温暖化対策なんて遅延させているだけで根本的な解決に向けた努力なんて行われていませんし、少なくとも人間が文明的な生活を続ける限り地球温暖化が止まる事なんてまずあり得ませんよね。

 でも、炭素循環なんて理科の教科書に載ってるような基本的な事なんですよね。

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