第5話

 私はトウゴくんにもう近寄りがたくなってしまった。


「話したいなあ」

 トウゴくんが有名になって嬉しいのに悲しい。

 

 彼が実力を認められるように自分で後押しをしたくせに。

 どこかで前みたいな関係の方が良かったなんていけないことを思ってしまう。


 私は彼の特別になりたい。


 どうしたら私はいいのかな?


 私はトウゴくんを想うと胸が苦しくてその想いを詩に変えて、県の“中学生が作る詩のコンテスト”に出した。


 どうせ選ばれるわけなんてないと思っていた。

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