魔法少女?
ネミ
1
⓪
幼い男の子は童話の王子様に恋をしました。
鼓動が早くなり身体が火照った男の子は女の子に変身してしまいました。
お友達から落ち着かされた女の子は元の姿に戻りました。
男の子はお友達以外に変身を告白できませんでした。
数年前までこの地を支配した魔女を倒した騎士は魔女狩りを行いました。
変身した身体は魔女と同じ特徴があるからです。
変身はお友達と共有する大切な秘密です。
①
⓪から数年後。
童話から飛び出した様な王子様から助けられた男の子は王子様の甘く優しい言動に鼓動が高鳴り身体が火照りました。
男の子は街中で女の子に変身してしまいました。
必死に魔女の特徴を隠した女の子はお礼も言わず自宅へ向かって走り出しました。
自室に逃げ込んだ女の子は落ち着こうと薬草の香りを嗅ぎましたが胸の高鳴りは止みませんでした。
走る魔女を見かけた町の衛兵は後を追い家に入る姿を確認しました。
仲間を呼んだ衛兵は住民へ魔女を引き渡せと喋り始めました。
お父さんが仕事で家を空けており、屋内に居る女の子は衛兵を恐れて返事が出来ません。
扉が壊される音が聞こえた女の子は魔女を殺しに来たと脅えて何も出来ませんでした。
屋内に響く魔女を探す衛兵の声が止みました。
近づく足音に脅える女の子が居る部屋の扉が開かれました。
扉から現れた人物は王子様でした。
再び助けられた王子様に包まれた女の子は落ち着かず変身時間を更新しました。
「君を守るために来た」という王子様は禁じられる魔女狩りを行った衛兵を女の子の前で懲らしめました。
衛兵から頭を下げられる王子様は魔女を倒した王国の第二王子でした。
「この地を守るために君が欲しい」と迫られた女の子は期待に応える自信が無くて魔法が使えない根拠で自分が魔女か分からないと自虐的にお断りした。
騒ぎを聞きつけて仕事を切り上げたお父さんは王子様と今後を話し合い子供を第二王子へ預けると言い出した。
理由を問いただした女の子はお父さんから魔女狩りを逃れるために魔女だったお母さんが赤ん坊(我が子)を男の子に変身させたと告白された。(お母さんは魔女狩りで)
戦時中に魔女から苦しめられた王国民は魔女を恐れて嫌う者が多く魔女狩りを違法に行う者も居ます。
魔女狩りの危険から女の子を保護して欲しいと父親から頼まれた第二王子を止められず女の子は保護される事になりました。
同居した第二王子が気になり寝不足だけど目覚めた時には男の子に戻っていました。
宮殿へ向かうために男の子は第二王子と共に故郷を発ちました。
魔女狩りを避けるために男の子で第二王子の側に居る為に男の子は第二王子の召使にさせられました。
男の子を心配するお友達は荷台に紛れ込んでいました。
何と男の子が魔女に変身する情報はお友達が魔女を求める第二王子に売っていた実態を明かされた男の子は裏切りに落ち込みました。
第二王子から「お友達は変身で苦しむ男の子を助けたい一心だった」と告げられた男の子はお友達に感謝しました。
召使の仕事しながら合間に魔女に仕えていた老人から魔女の教育を受ける男の子は第二王子から事務的で愛情や甘さを感じられない態度に不満を募らせていました。
正体を隠す目的が有ると分かっていても素っ気ない態度から寂しさを感じてしまいます。
「魔物を封印する為に第二王子が魔女を口説いた」噂を耳にした男の子は優しく甘い言葉の数々が演技だと思い胸に痛みを感じました。
正体を隠す素っ気ない態度は本心だと男の子は考えました。
噂で落ち込む男の子へ「魔女嫌いに合わせた心無い言葉」と弁明した第二王子を信じたい男の子は第二王子から暖かく甘い言葉を囁かれて女の子に変身してしまいました。
恋の合図と言い換えられる変身を何度もしている事から惹かれている自分を否定できない女の子は第二王子から離れられないと悟りました。
終わり?
魔法少女? ネミ @nemirura
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