今の気持ち

お惣菜

心情1

僕は何にもないとイヤホンを耳につけて音楽を聞いている

しかし今は車通りのない夜の道のように静かな音が流れている

部屋には吊らされている電気の青い光だけが部屋を照らす

これが今の気持ちにあったかのように僕には何故かその色が優しく見えた、いや見えてしまったのかも知れない

今の生活には不自由してないつもりだったが、やはり何か心につっかえたものがある

それはいくら飲み込んで消化しようとしてもびくともしない、むしろ俺はここだといったように主張してくるので尚更そのつっかえたものの芯は太くなっていく

そしてイヤホンからは笑い声や歌声、泣き声…何てものは聞こえない

昨日まで聞こえていたものも打ち上げ花火が消えていくように一瞬にして消化されていく

色だってない

自分だけが見えた花火なのだろう

ただあの時は確かに光っていた

数時間、数分、数秒と僕の耳元から聞こえるものを辿ると確かに光っていた

だが1発の花火は打ち上がっても光ることはなかった

むしろそれがつっかえたものの原因なのだろう

人前では良いようにいってもそれが本当に出来ているのかも分からない

そのせいなのか何でも正直に言ってくれる

しかしそれが時として毒となる場合もある

解毒剤なんてない

むしろ作りたくなんてない

作ったところでそれも新しい毒に変わるのだから

だがその毒は歯がゆい場所で進行するのを辞めてしまう、いや、止められてしまう

いくら足掻こうだって1つの場所に留まりその場合だけを食い尽くしてゆく

だから僕は何もないイヤホンを耳にかけて静かに眠りを待ち、毒が全身にまわってくれることを待つ

こうして僕は生きることが出来るのだろう

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今の気持ち お惣菜 @osouzaisan

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