面倒ではないんだ。真実の人に出逢えていなかったんだ!

雷禍を恐れる世界に飛び込んだカズヤくん。

草がそよぐように、成長していきます。

その雑草は、私には見えませんが、きっとタンポポみたいなものだろうと思いました。

やさしい花をつける。

綿毛を飛ばして自分で旅ができる。

そして、友達を探せる――。

カズヤくんの目の前で繰り広げられる世界も作者さまの見事な筆致でありありと展開されます。

私が心打たれたのは、兄が妹を強く強く思っているところです。

是非、ご一読ください。