梶野カメムシ様のページから来て一気に拝読しました。
いやもう素晴らしいお話でした。魔女と花の精と男の子、この世界観からしてまず秀逸なのに、そこから繰り広げられるドラマがもうなんとも良かったです。
ラストで描かれた、魔女が残した奇跡と進歩。こういう結末って本当に胸に来ます。こういうつながりを持った話こそ、本当の「物語」って思うのですよ。
終盤のローエの運命。実は私もよく似たお話を書いたことがあるのですが、こうまで短く簡潔に、かつ美しく書き上げる力量には感服しました。
良いお話を読ませていただきました、ありがとうございます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
梶野さんのじっくり感想企画から来ていただいたとのこと、ありがとうございます。
じっくり感想では、もっと滅多斬りなご指摘も覚悟しておりましたが、思いのほか褒めていただいた部分も多く、ほっと胸をなでおろしております。(指摘内容の修正についてはもう少し時間をかけます。)
結末を評価してくださって嬉しいです! 伏線回収というと大げさかもしれませんが、ラストに向けての流れは私の好みを詰め込んでおります。
最後までの読了と、レビューもありがとうございました!
ローエの魔女としてのポリシー、戦争と平和への想いなど、見識がしっかりしていて安心して読めるお話でした。
ジュヌとの関係性は、私は、親愛・友愛であってほしかったので、終盤はええーってなりました、正直。
ローエが若返って会いに行く展開も、世代や美醜を超えてたんじゃないのー? 奥さんの了見の狭い言い分と同じ土俵に立ったらだめじゃん……って思ったのですね。
でもでも、最終的にローエはイムの元へ戻るわけで。おとぎ話的な恋愛成就はそれはそれとして、結局はシスターフッドを選んだ、のかなーと解釈したのでした。
多くのテーマが透かし見えるポテンシャルの高いお話だと思いました。なので、おとぎ話的にしろ現代的にしろ、方向性の違いによって楽しみ方が変わるのでは……なんてふうに思いました。
以上です。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
二度の読了と、評価の星もありがとうございました。
安心して読める、ポテンシャルの高いお話とのお言葉、とても嬉しいです。
ローエとジュヌとの繋がりは世代や美醜を超えていたと思うのですが、終盤の展開はイムの心遣いとローエの乙女心から来るものかな? と思います。
奥さんに会わなかったら、ジュヌとはあのまま会えず、フェードアウトしていたと思いますし。
不勉強につき申し訳ありません、シスターフッドという言葉をいただいたコメントで知りましたが、イムのもとへ戻るのはローエとしては極当たり前の感情・行動だったのだと思っています。
ジャンルは異世界ファンタジーとしていますが、ローエとイムの周囲だけがファンタジーで、ジュヌの暮らす外の世界は現代であるという設定もいいなと思いました。(ト◯ロ的な存在ですね)
そのあたりは読む方の判断に委ねたいと思います。
改稿して4万文字を超えて、ずっと気になっていた奈月さんの自主企画に参加するとこができて本望です。
重ねての言葉となりますが、この度は本当にありがとうございました。
読了しました。
ああ、良かった。
さくたさん作り手としても優れてますよ。
イムがとにかく可愛かったです。
ツン9くらいですけど。笑
魔女の寿命が長いからこそ巡り巡って起きた奇跡なんですよね。
そしてローエは最後イムの元へ戻るのがいいなぁ。
二人の強い絆でほろりとさせられます。
ラストに余韻の残る良い作品でした。
ごちそうさまです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
イムはデレないツンですね(笑)
わがままを言うことでしか、ローエを自分に繋ぎ留めておく術を知らないので、ああいう性格になりました。孤独なローエも、実はそんなイムに救われていたのでしょう。
この物語は、もしかして飛鳥さんのお好みではないかなと思っていましたが、良い作品と言っていただけて嬉しいです。
読了と、応援ハート、そして評価の星までいただき、本当にありがとうございました!
コメント失礼いたします。
いろいろな愛にあふれた物語だと思いました。友人、親子、夫婦。それらの愛が交わって、重なって、ほんとに深みのあるお話で、物語に引き込まれました。
そして、凄く壮大ですね。実際の文字数の何倍も読んだ気分です。しっかり作り込まれ世界観と人物像が、そう思わせてくれるんでしょうね。
実は魔女ものはあまり得意ではないんですよ。魔法を使うとなんでもありで、物語がご都合主義になりがちなので。でも、この作品はそんなことなかったです。
最後まで楽しく読めました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
登場人物も数人、場面も森か家の中かの淡々とした物語ですが、深みや壮大さを感じていただけたとは……! とても嬉しいです。
最後まで読んでいただけてよかったです。評価もありがとうございました!
(普段は感想を書く側ですが、いざ自分がもらうと照れますね笑)
梶野さんの企画でだんまりのギャラリーやってますので ^^、そのつながりで拝読しました。
私も「まあ読めるようなら全文読んでみるか」と読み始めた口ですが、結局一気読みしました。これだけの文字数が本当に気持ちよくすらすらと読めます。このリーダビリティはすばらしいです。いわゆるエンタメ手法を全開にした作品ではないのですが、ストーリーそのものが愛おしいとでも申しますか、まさに「読ませる」物語を志向していらっしゃる。読了後にしばし時間を置きたくなる、いい話でした。
さて、以上の点に触れた上で改めて申し上げるなら、ストーリーそのものはともかく、その語られ方、切り取り方には多少残念さがないでもありません。多分、詳しいチェックは近々梶野さんがやってくれると思うんで w、私からは大局的な意見を申し上げておきますが、一言でいえば後半のクライマックスにかけて、そこはかとなく「後だし感」が散見されるのが、語り物として整理が足りない印象を受けました。
完全に誤解していたなら申し訳ないのですが、この物語は、本来十万字から二十万字ぐらいで語るべき、一クールアニメに相当するボリュームの話だと思うんですよ。ローエがイムと出会い、共に暮らし始めるところまではいいとして、そのあと、イムと何を語らったのか、具体的なエピソードがありません。おそらくはここでローエの過去の一端が語られ、魔女が駆逐された近年の歴史が紹介されるべきではなかったかと思います。もちろん、同時にイムとの絆を深める展開も。
そういう小さな話を一つ二つ置いたところで、ジュヌが現れ、後はおおむね現行のストーリーでもよろしいかと思うのですが、とにかく最後がああいうことなら、事前の仕込みとして三角関係をもっとしっかり描いてほしいと思いました。小さいものでいいからイムがもっと前に出てくるエピソードなんかもほしいところ。そもそもローエが求めていたものが純愛だった、というのが、まあぎりぎりありかなとも思いますけれど、現状だとやや意表を突かれたという印象が残りますね。
それとあとはやはり、医療魔法と医学との間にどんな過去があったのか。ローエとかつての医学者たちとでどんな軋轢があり、あるいは交流があったのか。間接的な関係しかなかったのならそれでもいいのですが、たとえば後に出てくる「主治医の祖父」の少年時代とか、そのさらに先祖の人物を間に挟んで「協力できそうでできなかった過去」を語るなどすれば、その分歴史の不条理感が増し、かつ、最終回での特効薬にまつわる描写での後出し感はだいぶん薄らぐと思います。
どうかすると「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」並の泣ける話に仕上げられそうなのに、ハンカチを手に取ろうとして、いやちょっと待て、とつい突っ込みたくなるところがあるのが、個人的には実に惜しい印象です。あそこまであざとい話もまた問題だと思うんですが(個人の感想です)、実際、いい勝負だと思いますよ。ですのでなおのこと、仕掛けておくべきだった仕込みを最終話から帰納的に洗い出し、あるいは語りの角度を色々修正したりするなどすれば、本作はさらにさらにエモーショナルな名作となるのではないかと期待したいです。
……というのは、もちろん一読者の私見ですので、使えそうなところがありましたら参考にしてください。湾多は基本、長文志向なんで、話を延ばす方向で論評してしまいます。今の長さのままでうまくやりくりする方法もあるとは思います(梶野さんが指南してくださるでしょう w)。長文失礼しました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
梶野さんの企画への参加効果に、思わずなんとまあと声が漏れてしまいました。お越しいただきありがとうございます。
前回のじっくり感想企画に参加して以来、ありがたいことに梶野さんから他作品にも感想というかご指摘をいただいたりしておりましたが、そろそろ小豆沢ももうちょっとちゃんとしたものを書けるんだぞ(書けてるよね……?)ということをお知らせしたく、今回この作品で参加した次第でございました。
この作品には自分の好きを詰め込んだので、ストーリーがおもしろいかどうかはともかく、読みやすい文章を心がけましたので、そこを評価していただいたことを大変嬉しく思います。
また、ストーリーについてもご指摘ありがとうございます。
長編化については考えなくもなかったのですが、正直そこまで深く設定を煮詰めていなかった&長編とするならばローエ視点以外の描写も入れる必要も出てくるかと思い、私の実力ではうまく書ききれない気がして、現状の文字数となっております。
ご提案はありがたく受け止めさせていただきます。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」については、原作未読で以前にアニメを観た程度の知識しかありません。確かにとても好きな雰囲気の作品でした。
あんなヒット作に並べるほどのものが書けたら大変理想ですが、そんな可能性があるとおっしゃっていただけただけ大変光栄です。
梶野さんがラストまで読まれたときにどのような感想をいただけるか、怖さ半分楽しみ半分で待ちたいと思います。
最後になりましたが、この度は読了コメントと星評価をありがとうございました!